2018年10月14日 (日)

山口自転車マルワイ號(②ビフォア・アフター)

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
Hさんから頂いたメールを紹介しました。
「2年前、このブログを拝見し、大いに感銘を受けました。
ブログの、よいものは必ず甦るを肝に銘じてぼろぼろの山口マルワイ號を入手し、半年掛けて再生しました。」
Hさんの初めてのレストアプロジェクトの対象になった純正なマルワイ號(昭和26年)の自転車を見ました。
今回は、Hさんが半年掛けたレストアのアフターを見ましょう。
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【After】
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お見事!
見違えるほど甦りました。
初めてのレストアプロジェクトとは思えないほど実に素晴らしい!
「一見は百聞にしかず」と言われるように、今回は説明を控えてレストア前の「ビフォア」とレストア後の「アフター」の写真に語ってもらいます。.

前泥除け
【ビフォア・アフター】
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ヘッドチューブ 【ビフォア・アフター】
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 フォーク、クラウン、前ブレーキ 【ビフォア・アフター】
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フレーム
【ビフォア・アフター】
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フレーム(ダウンチューブ転写マーク)
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フレーム(ボットムブラケット)
 【ビフォア・アフター】
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チェーンケース  【ビフォア・アフター】
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後ろ泥除け 【ビフォア・アフター】
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後ろブレーキ 【ビフォア・アフター】
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現代の使い捨て社会では、物が長持ちするように作られていない場合が圧倒的に多いです。
見映えと減価が最優先されるような気がしてなりません。
大抵な古い物、自転車だけではなく、空気入れや木製家具や分銅引き・ゼンマイ柱時計、手動式芝刈り機などなどシンプルで頑丈で本物の材質で出来ているからこそ甦ります  
 
Hさんに脱帽!
山口自転車のファンは少なくはありません。
細かいところまで忠実に再生して実に素晴らしい!
まさに「よいものは必ず甦る」の証拠です。

Hさん、ありがとうございました!!

2018年9月29日 (土)

Yamaguchi MARUWAI-GO (②Before/After)

次回この記事の日本語版を投稿します。
In the previous post “Yamaguchi MARUWAI-GO (① Selecting a Project)” I introduced Mr. H who, writes:
“I came across your blog two years ago and was deeply moved.  You repeatedly mention that ‛If it was made well in the first place, it will come back to life’.  I took this to heart, found an old Yamaguchi MARUWAI-GO bicycle as my first project.”
 
We also examined Mr. H's restoration project, a genuine, yet rather weather-beaten old Yamaguchi MARUWAI-GO from around 1951.  We shall now take a look at the results of Mr. H's first restoration conducted in his spare time over the course of six months whilst juggling both family and job.
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【After】
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Amazing job indeed, especially when one considers it was his first project.  Let's take a closer look.
As the saying goes, "A picture is worth a thousand words" so I will let the before/after photos speak for themselves.


Front Fender 【Before・After】

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Head Tube 
【Before・After】
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Fork, Fork Crown, Front Brake 
【Before・After】
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Frame 【Before・After】
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Frame (Down Tube) 【Before・After】
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Frame (Bottom Bracket) 【Before・After】
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Chaincase
  
【Before・After】
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Rear Fender 
【Before・After】
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Rear Brake 【Before・After】
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I am a firm believer that most old things, not only bicycles, but pumps, wooden furniture, weight driven and wind-up clocks (link Japanese only), manual typewriters, rotary lawn mowers  and the like, precisely because they  are simple, sturdy, made of genuine materials and made well (built-to-last) in the first place, as opposed to being disposable, with a little elbow grease can indeed be brought back to life.
   
An absolutely amazing job indeed. 
The level of detail is outstanding.
Mr H has clearly proven that "If it was made well in the first place, it will come back to life”.
Hats off to Mr. H and his beloved two-wheeled buddy Yamaguchi MARUWAI-GO.

2018年9月16日 (日)

山口自転車マルワイ號(①プロジェクトの選択)

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

「オールオリジナル、あまり乗られていなくてかつ保管状態がよいのがレストアプロジェクトピラミッドの頂点」と述べました。
しかし、このようなプロジェクトを見つけられるのは極めて稀です。
レストアプロジェクトピラミッドを下るにつれ、様々な風雨にさらされて壊れて錆だらけのレストアプロジェクトが一般的です。
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上の写真はHさんという方から頂きました。
初めてのレストア対象のプロジェクト。
Hさんの言葉を拝借すると、
「2年前、このブログを拝見し、大いに感銘を受けました。
狛江市の長寿自転車商会に伺い、店主の谷田部氏に素晴らしい実用車数々を見せて頂きました。
その後、ぼろぼろの山口マルワイ號(上記の写真)を入手し、半年掛けて再生しました。
その際には、このブログの「よいものは必ず甦る」を肝に銘じ、適宜狛江の店主にもご教示を受けました。
自転車を手掛けるのは全く初めてでしたが、このブログやしげP自転車日記など先達のWEBページなどを参考に、作業を進めました。」
Hさんの初めてのレストアプロジェクトと対象になったマルワイ號(昭和26年)の自転車を見てみましょう。


前泥除け
ブラックエナメル塗装が剥がれ、錆びています。
しかし、山口自転車のマルワイ號商標 がまだくっきり。
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ヘッドチューブ

塗装が剥がれ、錆びています。.
上部のバッヂはいい状態愛ですが、下部のバッヂはそうではありません。
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フォーク、クラウン、前ブレーキ

フォークにテープが巻かれています。
テープが巻かれていると長い歳月でテープが塗装に密着しテープを剥がすと塗装が剥がらてしまう場合が多いです。.
前ブレーキが結構錆びています。.
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フレーム

ダウンチューブの一部を除いてフレーム塗装が剥がれ落ちています。
ヘッドチューブとダウンチューブのラグ(継ぎ手)上に商標が少ししか残っていません。
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フレーム(ダウンチューブ転写マーク)

転写マークは奇跡的に8割以上残っています。
残念なことに右端の一部が剥がれています。
自転車は全体的にぼろぼろですが、
Hさんによると、、
「それでもこの車体を入手したのはダウンチューブ上の転写マーク(科學之精華などと書かれている)が残っている」
からだそうです。
確かに綺麗で凝ったデザインや「マルワイ號 高級自轉車」・「(科學之精華」の旧漢字(號⇒号、轉⇒転、學⇒学)が時代を語っています。
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フレーム(ボットムブラケット)

塗装が剥がれ落ちています。
ネジ類や金具など錆びています。
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前泥除け・フレームと同じように塗装が剥がれ落ちています。
それにしても全体的に凹みはないしバッヂ類もいい状態です。
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後ろ泥除け
前泥除け・フレーム・チェーンケースと同じように塗装が剥がれ落ちています。
泥除けステーバッヂの跡が見えます。
転写マークも微かに残っています。
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後ろブレーキ
錆だらけ、メッキは僅かしか見えません。
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Hさんの山口自転車マルワイ號の状態はいかがですか。
長い歳月に風雨にさらされて、壊れて塗装が剥がれ落ちていて錆だらけですね。
だからと言ってジャンクや鉄のくずと決め付けてはいけません。
それは「よいものは必ず甦る」からです。
次回、
Hさんの初めてレストアプロジェクト「山口自転車マルワイ號」にどのくらい命を吹き込めたか見てみましょう。

2018年9月 1日 (土)

Yamaguchi MARUWAI-GO (① Selecting a Project)

次回、この記事の日本語版を投稿します。
In the previous post "Bridgestone Bicycle (① Selecting a Project)" we examined the top of the restoration project pyramid which is to try and find a well-stored, barely ridden, all original bicycle.  These “projects” are extremely rare, and the further down the  restoration project pyramid one goes are the more common weather-beaten, broke-down rusty relics of varying degrees.
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I received the following photos and email excerpts from Mr. H describing his first restoration project, shown above.   Mr. H writes:
“I came across your blog two years ago and was deeply moved.  You repeatedly mention that ‛If it was made well in the first place, it will come back to life’.  I took this to heart, found an old Yamaguchi MARUWAI-GO bicycle as my first project.  I visited The Master, Mr. Yatabe at his shop CHOJU JITENSHA SHOKAI (Long Life Bicycle Shop) and he estimated the bicycle to be from around 1951.”
Let's take a closer look at the project. 

Front Fender

Black paint peeling and rusted.
Although rusted, the Yamaguchi MARUWAI-GO trademark is still crisp and clear.
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Head Tube

Paint peeling and rusted.
Upper badge (⇐linked page is only in Japanese) is in fairly good shape, right-half of lower badge not so.
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Fork, Fork Crown, Front Brake

Fork is taped.
Front brake rusted.
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Frame

With the exception of a large portion of the down-tube, paint peeling  all over the frame, original trademark on the head tube - down tube lug only partially recognizable.
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Frame (Down Tube)
The transfer is about 80% intact but the far right portion has peeled away. This transfer is one of the main reasons Mr H. decided to select this as his project.
On the transfer, is written “マルワイ號 高級自轉車” (MARUWAI-GO High-Grade Bicycle) the use of old-style Kanji  “號⇒号” and “轉⇒転” are clear evidence that the bicycle is definitely just around 1950. But what caught Mr H's eye was the small characters “科學之精華” which loosely translated means “The fruits  of science” ie, cutting-edge technology.
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Frame (Bottom Bracket)
Paint peeling and rusted.
Screws and other hardware also rusted.
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Chaincase

Paint peeling and rusted.   Not much original paint remaining.
No major dents, and badges are in relatively good shape.
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Rear Fender
Paint peeling and rusted.
Like the front fender and chaincase, more rust than paint.
Can see where the rear fender stay badge was.
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Rear Brake
Completely rusted.
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Weather-beaten? Yes indeed.
Rusted? Yes indeed.
Paint peeling away?  Yes indeed.

Good for nothing piece of trash?  Not at all.
Beyond restoration?  Not at all.

In the next post we shall revisit this project  and see to what extent Mr H. was able to breath life back into Yamaguchi MARUWAI-GO. 

2018年8月20日 (月)

ブリヂストン自転車 (①プロジェクトの選択)

I'll be back with another English post soon, until then stay trued and happy wheels.

レストアに対象の自転車(プロジェクト)を見つけるのは決して楽ではありません。
フリーマーケット・リサイクルショップなどの場合は、実際に現物を確認できますが、
メルカリやオンラインオークションの場合は、写真をよく見たり、
質問したりして追加写真を要求しないと失敗します。

そこで何を見ればいい?
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私は純正オリジナルに結構拘ります。
人によりますが、オリジナル割合が少なければ少ない程価値が落ちてしまいます。
これは自転車だけではなく、クラッシック自動車やオートバイもそうです。
オリジナル部品に対してオリジナル塗装、メッキなどなど。
10年前は探せば新古品パーツや塗装・メッキを甦ることが出来る中古自転車を見つけることが大抵できました。
今は、そのような自転車やパーツを見つけるのがムリとは言えませんが、なかなか困難です。
でも、長い歳月であらゆる方法を利用して探しに探せばそのうち当たります。

上記の自転車はその一つです。
オールオリジナル、あまり乗られていないブリヂストン製自転車。

レストア自転車(プロジェクト)を探す時、全体の状態や純正部品(商標付き部品)以外の目の付けところに少し触れます。

あくまでも目安の一つですが、自転車に乗った人の身体が自転車に接触した部品(握り、サドル、ペダル)の減り具合をよく見れば、ある程度その自転車がどれだけ利用されたか推測できます。

1.握り

昭和30年代前ころまで大半の握りはセルロイド製でした。
もちろん、重運搬車のゴム製握り、第二次世界大戦中での木製握りもありました。

セルロイド製握りは、握れば握る程マーク(商標)が下記の写真のように薄くなってしまいます。
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プリヂストン自転車はラインやマーク(商標)がくっきりなので、交換されていなければオリジナルそのもので自転車が殆ど乗られていなかったことが推測できます。
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2.サドル
セルロイド握りと同じように革製サドルも使われれば使われる程年月に渡って下記の写真のようにマーク(商標)が薄くなってしまいます。
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プリヂストン自転車はサドルのマーク(商標)がくっきりなので交換されていなければオリジナルそのもので、殆ど乗られていなかったことが推測できます。
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また、もう一つの目の付けどころは先端のリベット周りです。
革は皮膚と同じように経時的に劣化し、負担が先端リベットに多いので下記の写真のようにひび割れしてしまいます。
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ブリヂストン自転車の先端リベット周りにひび割れの気配もなく、殆ど乗られていなかったことが推測できます。
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セルロイド握りと革製サドルと同じようにゴム製ブロックペダルは使用されればされるほどマーク(商標)が擦り減って下記の写真のように薄くなってしまいます。
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プリヂストン自転車はコムブロックペダルのマーク(商標)がくっきりなので交換されていなければオリジナルそのもので、殆ど乗られていなかったことが推測できます。
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上記の自転車に乗った人の身体が自転車に接触した部品(握り、サドル、ペダル)の減り具合とともに、リムとタイヤを確認すればいいです。
まずリムにブリヂストン・キーマークの刻印があります。
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前輪のブレーキ使用回数により、内側のメッキはブレーキシューがリムに当たるところに摩擦で経時的に下記の写真のようにメッキが擦り減り鉄が晒され錆びてきます。
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ブリヂストン自転車のリムには表面的に錆が見受けますが、ブレーキシューによるのメッキ擦り減りの跡を見受けません。
従って、リムは交換されていなければオリジナルそのもので殆ど乗られていなかったことが推測できます。
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最後にタイヤのトレッドを確認します。
ブリッヂストン自転車のタイヤは「ブリヂストン」のマークあり、トレッドの減り具合は全くないと言っていい程少なく、殆ど乗られていなかったことが推測できます。
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近いうち、このブリヂストン自転車のオリジナルさを確認してみたいと思います。

2018年8月 4日 (土)

Bridgestone Bicycle (①Selecting a Project)

次回この記事の日本語版を投稿します。

Finding a restoration project is never easy. 
Swap meets and flea markets are great as one is able to inspect firsthand. But in the case of online auctions one has to look very closely at the photos and often request additional photos.

But what to look for?
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I admit it, I am a stickler when it comes to "original".  It is simply a matter of preference but the less original a bicycle is, the less the value. This is true with classic automobiles as well.  Original paint, chrome, leather, rubber, etc.  Ten years ago it was not impossible to find NOS (New Old Stock) and/or used bicycles where at least the original paint and chrome could be brought back to life.  However, more and more it is becoming increasingly difficult to find projects like these. Yet, search and you shall find.

This is a great find, an all-original, barely ridden Bridgestone bicycle.
Here are some of the things I look for besides the obvious overall condition and original parts..

By examining the wear & tear of three places the rider's body makes contact with the bicycle, ie grips, saddle and pedals, one is able to measure how much the bicycle was actually ridden.

1. Grips
Although some heavy carrier cycles had rubber grips, and, during WWII, some bicycles had wooden grips, the vast majority of bicycles from 1950's or earlier had celluloid grips.
With use over time celluloid grips wear and design patterns and trademarks gradually become worn down as shown in the example below.
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In the case of the Bridgestone bicycle, the design pattern and trademark are clear-cut a good indicator that, assuming the grips are original, the bicycle was rarely ridden.
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As is the case with celluloid grips, with use over time saddles wear and trademarks become worn down as shown in the example below.
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In the case of the Bridgestone bicycle, the trademarks are clear-cut a good indicator that, assuming the saddle is original, the bicycle was rarely ridden.
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Another good indicator is the condition of the leather around the front rivets which tend to form cracks over time and use as shown in the example below.
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But the leather around the front rivets on the Bridgestone bicycle show zero signs of deterioration.
3. Pedals
As is the case with celluloid grips and saddles, with use over time rubber block pedals wear and the trademarks become worn down as shown in the example below.
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In the case of the Bridgestone bicycle, the trademarks are clear-cut a good indicator that, assuming the rubber blocks are original, the bicycle was rarely ridden.
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In addition to checking the three places that the rider's body makes contact with the bicycle, i.e. grips, saddle and pedals, checking the rims and tires can also serve as a good indicator of usage.
The Bridgestone bicycle rims have the BS keystone trademark.
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The chrome on the front rim will wear away over time as a result of contact from the brake shoes leaving a trail of rust as shown in example below.
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Although there is surface rust, there are no signs of wear from brake shoes indicating that, assuming the rims are original, the bicycle was rarely ridden.
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Lastly, the tires.
Check the manufacturer and tread wear.  In this case original Bridgestone bicycle tires and the tread shows nearly zero wear indicating again, that this bicycle was rarely ridden.
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We will take a closer look at this Bridgestone bicycle in future posts.

2018年7月22日 (日)

謎の自転車

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

この自転車は、昭和20年代後半~30年代前半の国産自転車の特徴ばかりですが、ひょっとしたら中国で製造されたものかもしれません。
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所有者は、ビンテージ自転車愛好家であるオーストラリア人のV-さん。
現在、この自転車を丁寧にレストアしている最中です。
V-さんの話によると、
ある老人が昔中国で購入し1960年代にオーストラリアのブリスベンに移住した時一緒に持って来たそうです。
元々は黒色で、フレームは20インチ、車輪・、タイヤは26インチとのこと。
もう少し見て見ましょう。
ハンドルの右側のみロッドブレーキレバーが付いていて、
後車輪はコースターブレーキになっています。
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非常に長いヘッドチューブは昭和30年代前半までよくありました。
泥除けに国産自転車によくあった風切(マスコット)の跡(取り付穴)がないようです。
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泥除けステーは一見日米富士のような刻印が付いています。
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ランプは純正なNational(松下電器)ブランド です。
三洋電機(Sanyo Electric Co., Ltd)が昭和27年以降、松下電器にランプを製造していました。.
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先程も述べましたが、日米富士らしい刻印が見受けられます。
ランプブラケットにも刻印がありますが、純正な日米富士ランプブラケットの刻印と違って三ツ星が付いています。
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ヘッドチューブにバッヂが上下2個あります。
一見日米富士のヘッドバッヂにそっくりに見えますが、よく見たら.
逆さまの蝶になっています。
実は、自転車のモデル名は飛蝶=HICHOなので、思わず「なるほど」と呟いてしまいました。
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下のバッヂは七宝焼製で、昭和30年代前半の自転車特徴と一致しますが、各角に星が付いているのは例外です。
「飛蝶号自転車」と書いてあります。
「自転車」は中国語で「自行車」と書きます。
中国製だとしたらどうして日本語での「自転車」と書くのでしょうか。
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シートチューブにはバッヂが1個あります。
逆読みで上の一行は「特製」、間中行「1953 No. ????、下の行は「軽快耐用」と推測します。
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サドルはハンモックサドル年代と一致します。
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チェィンホィールに刻印は2個あります。
上部の方は日米富士の刻印とそっくりですが、「FUJI」の代わりに「WUSAN」となっています。 
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下部の方は「KUO SANG CASE」で国産の製造社ではありません。
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ボットムブラケットはコッター式で当時の国産自転車と一致します。
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スタンドはチェンネル式で「FUJI」という刻印が見受けられます。.
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謎の自転車です。
中国で日本製の真似をしたものでしょうか。
情報などありましたらご連絡ください。
showajitensha@hotmail.co.jp

2018年7月 9日 (月)

Mystery Bicycle

次回、この記事の日本語版を投稿します。

Here is a vintage bicycle with all the characteristics of a genuine Japanese bicycle from the 1950's, but may have actually been manufactured in China.
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The owner V-san is a vintage bicycle enthusiast from Australia, and is in the painstaking process of breathing new life into this two wheeled antique. 
The story behind this bicycle is that it belonged to an elderly gentleman who purchased it new in China, and, brought it to Brisbane, Australia in the 1960s when he emigrated.  It has a 20-inch frame, 26-inch tires and was originally black.

Let's take a closer look.
One rod brake handle on the right, indicative that it is equipped with a rear coaster brake.
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Long head tube typical of 1950's or earlier bicycles.
The front fender does not appear to have holes for a fender ornament.
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The fender stays are all stamped with what at first glance appears to be a Nichibei Fuji logo.
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Lamp appears to be an original and is consistent with bicycle history as Sanyo Electric Co. was incorporated in 1947 and produced lamps for National.
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Several parts are stamped with a slightly suspicious "Fuji" logo.
It does indeed bear a striking resemblance to a genuine Fuji lamp bracket ; however, the three stars are an unfamiliar addition. 
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The head tube bears two badges.
The first badge, at the top of the head tube, at first glance resembles the a Nichibei Fuji head badge. However, upon closer examination is actually a butterfly facing downward.  The model name is HICHO written with the characters (飛蝶=Flying butterfly). 
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The second badge at the bottom of the head tube is cloisonné which is consistent with Japanese bicycles from 1950's or earlier.  However, each corner bears a star, not commonly found on Japanese badge designs.
It is puzzling as the badge bears the  characters read from left-to-right  飛蝶号自転車.  The characters to write "bicycle" in Chinese and Japanese are different.  In Chinese 自行車、in Japanese 自転車.  If this is a Chinese manufactured bicycle, why the Japanese version?
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The seat tube has a single badge.
These characters are read the old way, right-to-left, but for the sake of simplicity I will render them in the left-to-right order.
The large single character in the middle is the character for "prosper". The top row  is 特製 (deluxe), the middle row is only partially decipherable 1953 No. ????, and, I surmise that the bottom row may be 軽快耐用 (light & durable).
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The saddle is a hammock-style leather saddle consistent with those produced in the 1950's or earlier.
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The chainwheel cover has two stamps. 
The  at the top, once again at first glance, bears a striking resemblance of the Nichibei Fuji mountain logo.  However, upon closer examination, instead of "FUJI", has "WUSAN" stamped on it.
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The bottom is stamped "KUO SANG CASE.
Not a Japanese chaincase manufacturer.
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The bottom bracket is cottered which is consistent with 1955 models or earlier.
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The rear stand is a channel-style stand standard for all Japanese bicycles and is even bears a "FUJI" stamp.
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I know there are many vintage Flying Pigeon collectors out there.
If anyone has any information on this bicycle, or on what may have been either Japanese brands produced in China, or, Chinese produced bicycles possibly copied from the Japanese, please contact me at: showajitensha@hotmail.co.jp

2018年6月25日 (月)

風切 (マスコット)

(I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

前回の記事で
作業部屋に命を吹き込んで、「昭和自転車ラボ」と名付けるまでの過程
と作成中のいくつかの展示コーナーを不定期的に取り上げると延べました。
今回は、昭和自転車の大きな特徴である、優れた遊び心の一つを見てみたいと思っています。
それは、風切(マスコット)というものです
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風切は100年ほど前から日本にあります。
もともと前泥除け先端の車種やメーカー名の小さな看板でした。Img_0431Img_0429

昭和12年(1937年)に山口自転車会社でロケット型マスコットが取り付けられたと言われています。
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他社が真似、「スピード」という印象を与えるモチーフとして、「風切(マスコット)」が自転車業界に広がりました。
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ロケットより速いのは何でしょう?
それは翼付きのロケット!Blogimg_7750

スピードや力を表す物、動物、会社の商標など。

スタリオン

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飛び跳ねるウサギ。
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鳩、それとも伝書鳩
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マジェスティックな富士山
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芸術作品といっても過言ではない風切もあった。Img_0421_2

風切(マスコット)の全盛期は1950年代でした。
庶民の手頃な価格での唯一の交通手段。
前カゴの流行化や費用削減や高度経済成長の中、自転車社会から自動車社会に変わり風切(マスコット)が徐々に小さくなり最終的に廃止されてしまいました。
と言っても、1980年代までは限られた自転車に使われていました。

1960年代のアメリカで育った私は、
車のボンネットに誇らしげに大きな フードオーナメント が付いている50年代の車をよく見かけましたが、60年代のモデルには小さいか全く付いていないのが疑問でした。

現代は自転車の風切(マスコット)は存在しません。
自動車のフードオーナメントは安全面、または盗難防止のため限られた高級車にしか付いていません。
最高級車のロールス・ロイスのボンネットに付いている「スピリット・オヴ・エクスタシー」は盗難防止のため、触られたら自動的に車内に引き込ませるように出来ている。

時代の流れで自転車の風切(マスコット)は消滅したかもしれませんが、その存在が忘れ去れないように頑張って行きたいと思います。Img_0400

2018年6月10日 (日)

Fender Ornaments

次回、この記事の日本語版を投稿します。

In the last post I recapped how I gave life to the workshop and officially christened it “ Showa Bicycle Laboratory”.  I also mentioned that I would, from time to time, share some of the displays that are in the works. In this post we shall take a brief look at certainly one of the more playful and distinguishing features of vintage Japanese bicycles, the “fender ornament”, also known as a “mascot”
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In Japan, bicycle fender ornaments have been around for just over 100 years. Originally, they were simply tiny signboards attached to the front fender bearing the name of the model or manufacturer.Img_0431Img_0429

In the late 1930s Yamaguchi Bicycle Company introduced a streamlined rocket shaped mascot.
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Other companies followed suit. Some with similarly rocket-shaped mascots.
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But what could possibly be faster than a rocket?
A rocket with wings!

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Many mascots depicted an object or animal that represented speed, might, the company logo or any combination of these.

A sleek swift stallion.
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A mighty eagle.
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A leaping hare.
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A dove or perhaps a carrier pigeon?.
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Majestic Mt. Fuji.
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Some were true works of art.Img_0421_2

The heyday of the fender ornament was the 1950s; when the only form of affordable private transportation and local commerce was the bicycle. Gradually, with front mounted baskets, cost-cutting, Japan's shift from a bicycle-oriented society to an automobile-oriented society fender ornaments became smaller and smaller and were eventually phased out. That said, they were still around to a limited extent as late as the 1980s.

As a child growing up in the US in the 1960s I fondly recall automobiles from the previous decade proudly bearing large hood ornaments and wondered why the ones on recent models were either substantially smaller or completely nonexistent.

Today, bicycle fender ornaments are nonexistent. Automobile hood ornaments only adorn a very limited number of luxury automobiles, as these works of art are prone to theft. In fact the infamous “Spirit of Ecstasy which graces the hood of the Rolls-Royce Phantom is engineered to automatically retract automatically.

Though the bicycle fender ornament may be gone, I shall endeavor to ensure that they are never forgotten.

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