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2009年1月

2009年1月25日 (日)

マグネット号 レストア メッキ編

古い自転車には、メッキのパーツが多い。
風切り、ハンドル、フェンダースティー、クランク、クランクアーム、
ハブ、リム、ブレーキロッド、など。
ここで一部だけ紹介します。

メッキのパーツを綺麗にするにはスチールウールが必要不可欠。

スチールウールは等級がいろいろあります。
No.0000極めて細かい
No.000 極細い
No.00  中細い
No.0   細い
No.1   細い
No.2、3、4,5 荒い(メッキにキズが付くのでこの等級要注意)

★心掛け1:「目立たないところで試す」
メッキそのものを剥がしてしまう恐れがあるので、まず目立たない部分で軽く磨いてみること。

★心掛け2:「味があるオリジナルパーツの方がオリジナルではない新古品よりいい」
古くて味があるオリジナル部品をなるべく再利用する。
壊れているか錆落とせない場合、交換せざるを得ないが、これは最終手段。


風切り【手入れ前】
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風切り【片側手入れ後】
No000スチールウールで磨くとピカピカ。
後ろに鏡を置くと手入れ前と後が比較しやすい。

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ハンドル【手入れ前】
ご覧の通り、錆がかなりひどくて、交換しょうかと思っていたが、中心にオリジナルバッジもあるし、オリジナルにこだわる僕にはどうしても諦められませんでした。
このくらい酷い錆にはスチールウール#1等級(バッジは変色しているだけなので、#000で磨きました。)
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片側手入れ途中
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手入れ後
輝いてきたが、ブツブツ(くしゃくしゃしたアルミホイルみたい←家内がいう)
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バッジは綺麗でやっぱりオリジナルでいい味。
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フェンダースティー片側手入れ後
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フェンダースティー バッジの手入れ前Img_7496

フェンダースティー バッジの手入れ後Img_7495

フロントハブ【手入れ前】
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フロントハブ【手入れ後】
ゴムパッキングが両側に付いています。
長年風雨にさらされても錆は一切ありません。
さすが、第一位通産大臣賞受賞領の全回転部防水式のマグネット号!

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フロントハブ(組み立てた後)
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リア反射板(手入れ前)
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リア反射板(手入れ後)
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リア泥除けのバッジ
こんなに凝った作りはたまりません!
ボルトアナの周りの模様や緑の七宝焼きがすごい。
残念ながらマグネット號の「號」という字にキズがあります。
現代自転車にはこんなに工芸品のようなパーツが付いていなくて淋しい。
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最終的にメッキのパーツにワックスを付けて磨きます。

次回は塗装編

 

2009年1月18日 (日)

マグネット号の分解

無事に分解が出来ました。
ここで「無事」というのは、パーツ破損・紛失なしです。
長年、風雨にさらされ錆が酷くてネジやナットなど固まって切らざるを得ない場合もありますが、今回運良く、それはなかったです。

外面(メッキとペンキの状態)が大変ですが、「いいものは必ず甦ります」。

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風切りはいい状態で磨けば輝いてきます。(結果は次回)Img_7260_2

ペンキのツヤはありませんが、コンパウンドで磨けばツヤが出ます。(結果は次回)
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ハンドルは中々外れなくて、一苦労でした。
昔のハンドルは現代の自転車と違い、大半数は「ハンドル」と「ステム」が一体型でした。

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マグネット号も例外なく、一体型。
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調べによると専用工具「ハンドル抜き機」があったようです。
これが欲しいが、もう製造されていません(当たり前?)。
Handlebar_puller_tool_pic

工夫に工夫を重ね、なんとかハンドルを抜きました。

長年、風雨にさらされて外面が傷むのが当たり前で、落札する前にある程度まで確認できますが、内面(回転部)が気になります。
フレームカバーには、「鋼鉄製全回転部防水式、第一位通産大臣賞受賞領」と書いてありますが、回転部(チェーン、ヘッド、ハブ、ハンガー、フリーホイール)は本当に大丈夫かどうか気になります。
Blogimg_3776

チェーンを外す時、面白い発見がありました。
それはチェーンの始端と終端を連結するマスターリンクのことでした。
通常は下記の表の「A」クリップ付きのが圧倒的に多いが、今回「C」
のボルトとナットでした。
Chain_master_links

Masterlink

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ヘッドを分解して、ボールベアリング見てみると・・・ 
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グリースが固まって腐っていましたが、錆はありませんでした。
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ハンガー部も分解して、50年前のグリースが固まっていましたが、さすが「第一位通産大臣賞受賞領」のマグネット号、大事な回転部には錆が一切ありませんでした。
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昔ベアリングレティナーや現代のカセットもありませんでした。
ペアリングがバラバラ。

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次回、パーツのペンキ・メッキを綺麗にして磨いてどこまで甦らせられるか、お楽しみにして下さい。

 

2009年1月12日 (月)

マグネット号のレストア・スタート

古い自転車のジャンルはいろいろあります。
ダルマ自転車、戦前自転車、フラッシャー自転車、外国製自転車、などなど。
私は昭和20年代後半~30年代前半ごろの日本製自転車(軽快車、実用車、軽運搬車、重運搬車)。
20年代後半~30年代前半ごろの主な特徴を見てみましょう。

風切り・ヘッドバッジ
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セルロイドグリップ・ロッドブレーキ
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リア泥除けバッジと泥除けステーのロゴ付き6角ナット
(七宝焼きのバッジがさらにいい!)
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ハンドルバッジ
(七宝焼きのバッジがさらにいい!)
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シートチューブバッジ
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チェーンケースバッジ・窪み付きペダル・カッターピンカバー(ネジ使用類
残念ながら、マグネット号はゴム製ぺダルは窪みなし、左側のクランクアーム・ペダル・コッターピンカバーの3点欠品。
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私にとっては、昭和20年後半~30年代後半ころの自転車製造が黄金時代です。
このころに作られた自転車は工芸品と言っても過言ではありません。
40年代前半ごろから、ゴムグリップ、+ネジ、WOリム・タイヤのが多くなり、シートチューブバッジ・チェーンケースバッジ・ハンドルバッジがなくなり、少しずつ製造費用削減と機能性ばっかり追求したせいか、なくなりました。
★マグネット号の状態を確認するための他の写真は左「8号車 マグネット号」

分解

★心がけ1: 「Well begun, half done」

物事すべて始めが肝心で、始めにしっかり土台を作っておくと後はやりやすいので、半分出来上がったと同じことというような意味です。
備えあれば憂い無し、という日本語の諺に近い(?)

用意するもの:
デジタルカメラ、ポリ袋(S・M・L)、ペン・マーカー
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工具
一般工具: 各サイズのマイナスドライバー、モンキー、ワイヤーブラシュ、ゴム製ハンマー、ペンチ、など。
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特殊工具: ヘッド、BBシェルのスパナー、ハブコーンレンチ
ペダルスパナー、ピンスパナー、スポークレンチ
任意: タイヤレバー、コッターピン抜き機振れ取り機万能定規
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★心がけ2: 「もの(パーツ)と情報が分かれてはいけません」

何かを分解して、組み立てようとしたら「どうなっていたか?」・・・構造が分からなくなって苦労したことはありませんか。
分解はそれほど構造を考えずに部品一つ々取り外せるが、組み立てそうはいきません。
古い自転車の取扱説明書はないので、自分で作らないと付けが回って来ます。
分解に入る前に現状が分からなくならないように写真をいっぱい撮っておきます。
これはレストアの「BEFORE」・「AFTER」の証拠にもなりますが、それよりも組み立てるための重要な参考になります。
大は小を兼ねるので、全体の写真いろいろな角度から撮って、部品1個外す前にアップを撮ります。
(1)外すパーツの写真を撮る
(2)ポリ袋に情報をまとめ
  ①パーツ名称
  ②取り外した位置(向きなど)
  ③数量 (場合によってサイズも)

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ポリ袋はパーツの整理整頓だけではなく、キズ防止の役もあります。

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パーツ袋をまとめて、アッシ(組み立て部品)別大きな袋に入れるとより整理アップ!

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次回につづく   

2009年1月 4日 (日)

ニューマグネット号の紹介

「マグネット号」という自転車は戦前に存在しました。
当時、三村製作所(東京市豊島区)で製造されましたが、戦後、大久保製作所に変わったそうです。

手に入れたニューマグネット号のシートチューブのバッジには、「大久保製作所」と刻印されています。
昭和20年代後半~30年代前半の自転車です。

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残念ながらパーツが少し欠品しています。
①左側のクランクアーム
②左側のペダル
③左側のコッターピンカバー
④ベルカバー
⑤ライト(ダイナモがちゃんと付いている)
⑥前車輪のタイヤ・チューブ(後ろの方は付いているが使い物にならない)

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長い年月、雨風にさらされた状態です。
全体的に錆が酷いもんです。

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確かに酷い状態ですが、元々ものがいいものはちゃんと甦らせることが出来るはずです。
よく見ると、このマグネット号には「通産大臣賞受賞」と書いてあります。

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当時の通産大臣の見る目があったことを信じます。

まず、洗車。

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次回、分解に入ります。
お楽しみに。

2009年1月 1日 (木)

A Happy New Year!

新年明けましておめてどうございます。

今年も実用車と沢山の出会いがありますように!

休みはいいですよね!

天気がいいので、雑種号に乗って最高の気分です!

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さて、新しい年なので、早速新しいプロジェクトへ。

先日サンタさんが運んできてくれた「マグネット号」です。↓

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古い自転車をお願いしたので、まさに「古い自転車」そのものをくれました!

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少し欠品しています。

細かいところは次回紹介します。

これも、どこまで甦らせることができるか楽しみ!!!

皆さんレストア完成まで、お付き合いください。

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