マグネット号のレストア・スタート
古い自転車のジャンルはいろいろあります。
ダルマ自転車、戦前自転車、フラッシャー自転車、外国製自転車、などなど。
私は昭和20年代後半~30年代前半ごろの日本製自転車(軽快車、実用車、軽運搬車、重運搬車)。
20年代後半~30年代前半ごろの主な特徴を見てみましょう。
風切り・ヘッドバッジ
セルロイドグリップ・ロッドブレーキ
リア泥除けバッジと泥除けステーのロゴ付き6角ナット
(七宝焼きのバッジがさらにいい!)
ハンドルバッジ
(七宝焼きのバッジがさらにいい!)
シートチューブバッジ
チェーンケースバッジ・窪み付きペダル・カッターピンカバー(ネジ使用類)
残念ながら、マグネット号はゴム製ぺダルは窪みなし、左側のクランクアーム・ペダル・コッターピンカバーの3点欠品。
私にとっては、昭和20年後半~30年代後半ころの自転車製造が黄金時代です。
このころに作られた自転車は工芸品と言っても過言ではありません。
40年代前半ごろから、ゴムグリップ、+ネジ、WOリム・タイヤのが多くなり、シートチューブバッジ・チェーンケースバッジ・ハンドルバッジがなくなり、少しずつ製造費用削減と機能性ばっかり追求したせいか、なくなりました。
★マグネット号の状態を確認するための他の写真は左「8号車 マグネット号」
分解
★心がけ1: 「Well begun, half done」
物事すべて始めが肝心で、始めにしっかり土台を作っておくと後はやりやすいので、半分出来上がったと同じことというような意味です。
備えあれば憂い無し、という日本語の諺に近い(?)
用意するもの:
デジタルカメラ、ポリ袋(S・M・L)、ペン・マーカー
工具
一般工具: 各サイズのマイナスドライバー、モンキー、ワイヤーブラシュ、ゴム製ハンマー、ペンチ、など。
特殊工具: ヘッド、BBシェルのスパナー、ハブコーンレンチ
ペダルスパナー、ピンスパナー、スポークレンチ
任意: タイヤレバー、コッターピン抜き機、振れ取り機、万能定規
★心がけ2: 「もの(パーツ)と情報が分かれてはいけません」
何かを分解して、組み立てようとしたら「どうなっていたか?」・・・構造が分からなくなって苦労したことはありませんか。
分解はそれほど構造を考えずに部品一つ々取り外せるが、組み立てそうはいきません。
古い自転車の取扱説明書はないので、自分で作らないと付けが回って来ます。
分解に入る前に現状が分からなくならないように写真をいっぱい撮っておきます。
これはレストアの「BEFORE」・「AFTER」の証拠にもなりますが、それよりも組み立てるための重要な参考になります。
大は小を兼ねるので、全体の写真いろいろな角度から撮って、部品1個外す前にアップを撮ります。
(1)外すパーツの写真を撮る
(2)ポリ袋に情報をまとめ
①パーツ名称
②取り外した位置(向きなど)
③数量 (場合によってサイズも)
ポリ袋はパーツの整理整頓だけではなく、キズ防止の役もあります。
パーツ袋をまとめて、アッシ(組み立て部品)別大きな袋に入れるとより整理アップ!
次回につづく
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Richardさん、こんばんは。
8台目ですか、増えましたね~(^^)
>「Well begun, half done」
なるほど、英語ではこういった文章になるんですね。
日本と欧米での考え方の違いでしょうかね・・・。
「ここまでやれば、ホラもうあと半分だよ」というのが欧米、「百里の道を行く者は~」というのがアジア圏でしょうか。
欧米の考え方ってポジティブなんだな~。
部品の整理・保管、写真撮影は頷かされるものがあります。
確かに説明書も何もないんだから、こういう事は大事ですよね。
レストア完了が今から待ち遠しいですが、Richardさんの事だからレストア作業の経過そのものを楽しんでおられると思います。
のんびりジックリ行きましょう(^^)
投稿: HAL9000 | 2009年1月17日 (土) 22時20分
こんばんは。
8台目ですが、完成車は6台しかありません。
まだ「光号」と「マグネット号」は未完成車。
HALさんがおっしゃる通り「待つうちが花」。
レストア作業中そのものが一番楽しい。
完了したら、すぐ次のプロジェクトを探し出すから、
なるべく、ゆっくりでレストアするつもりですが・・・
投稿: HALさんへ | 2009年1月17日 (土) 23時28分