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2009年1月18日 (日)

マグネット号の分解

無事に分解が出来ました。
ここで「無事」というのは、パーツ破損・紛失なしです。
長年、風雨にさらされ錆が酷くてネジやナットなど固まって切らざるを得ない場合もありますが、今回運良く、それはなかったです。

外面(メッキとペンキの状態)が大変ですが、「いいものは必ず甦ります」。

P1020673

Blogimg_3772

風切りはいい状態で磨けば輝いてきます。(結果は次回)Img_7260_2

ペンキのツヤはありませんが、コンパウンドで磨けばツヤが出ます。(結果は次回)
Img_7258

ハンドルは中々外れなくて、一苦労でした。
昔のハンドルは現代の自転車と違い、大半数は「ハンドル」と「ステム」が一体型でした。

Img_1716_2

マグネット号も例外なく、一体型。
Blogimg_3750

調べによると専用工具「ハンドル抜き機」があったようです。
これが欲しいが、もう製造されていません(当たり前?)。
Handlebar_puller_tool_pic

工夫に工夫を重ね、なんとかハンドルを抜きました。

長年、風雨にさらされて外面が傷むのが当たり前で、落札する前にある程度まで確認できますが、内面(回転部)が気になります。
フレームカバーには、「鋼鉄製全回転部防水式、第一位通産大臣賞受賞領」と書いてありますが、回転部(チェーン、ヘッド、ハブ、ハンガー、フリーホイール)は本当に大丈夫かどうか気になります。
Blogimg_3776

チェーンを外す時、面白い発見がありました。
それはチェーンの始端と終端を連結するマスターリンクのことでした。
通常は下記の表の「A」クリップ付きのが圧倒的に多いが、今回「C」
のボルトとナットでした。
Chain_master_links

Masterlink

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ヘッドを分解して、ボールベアリング見てみると・・・ 
Img_7343

グリースが固まって腐っていましたが、錆はありませんでした。
Img_7324

ハンガー部も分解して、50年前のグリースが固まっていましたが、さすが「第一位通産大臣賞受賞領」のマグネット号、大事な回転部には錆が一切ありませんでした。
Img_7275

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昔ベアリングレティナーや現代のカセットもありませんでした。
ペアリングがバラバラ。

Img_7285Img_7283

次回、パーツのペンキ・メッキを綺麗にして磨いてどこまで甦らせられるか、お楽しみにして下さい。

 

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コメント

こんばんは、Richardさんお元気ですか?
すごい、レトロな自転車ですね。こんなに分解した後
また、もどして磨きをかけるのですね。
どんな風に変身するか楽しみですね。

私はマイチャリ(my own bike)がほしくて、探しているところです!

約50年前以上の自転車です。
ヤフーオークションで「ジャンク」として出ていました。
古いから「ジャンク」ではありません!
英語が得意なRumiさんは「One man's trash is another man's treasure」ということを聞いたことがあるかと思います。
確かに今回のマグネット号の状態は結構ひどいですが、元々いいものは必ず甦ります。
毎週少しずつジャンクから宝物に変身させるので、見て下さい。
My bicycle探しについて力になることがりましたら、ご遠慮なく連絡して下さい。


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