プロジェクト ゼブラ・ケンコー (昭和40年代後半)
先日落札した「ゼブラ・ケンコー自転車」です。
昭和20年代後半~30年代前半が実用車の黄金時代ですが、このゼブラ・ケンコーはその後に製造されました。調べによると昭和44年~昭和49年の間に製造されたものです。
レストアは正味4日間。
レストア作業:
スポーク1本欠品→1本付けた
握りのキャップ1個欠品→1個付けた
前後タイヤがボロボロ→当時新古品に交換
ペダルのゴムブロックがボロボロ→当時新古品に交換
ライト(欠品)→当時中古品に交換
チェーンケースクランクカバー(目玉)錆が酷過ぎ→当時ゼブラ製の中古品に交換
クランクピンカバー欠品→当時新古品に交換
ベルが鳴らない→歯車交換で直った
スタンドのバネが欠品→バネ新品を付けた
回転部のオーバーホール
塗装のコンパウンドで磨き
メッキの磨き
幸いリムの錆を全て落とし綺麗になったので、交換せずオリジナルのまま。
上の写真、磨き途中(手前の半分磨き後)
タイヤはボロボロでしたので、30年代の新古品「三洋電機株式会社」 BEタイヤにしました。
昔、「シャープ」や「三洋」などが自転車部品も作っていたことをご存知ですか。
上は「1957年 Japan's Bicycle Guide」から。
クランクカバー「目玉」をZEBRAマークの「Z]付きに交換。
クランクピンカバー(両側)を30年代の新古品にしました。
サドルもオリジナル。
このようなバネ付き革サドルでとても乗り心地がいい。
前の泥除けに「ZEBRA SUPER CYCLE」と書いてあります。
ボットムブラケットに「SUPER ZEBRA]と書いてあります。
握りがゴム製ですが、20年代~30年代のセルロイド製握りと同じようにメッキキャップが付いています。
ベルが壊れていた。中の歯車が欠品なので、歯車交換後リリリーン~リリリーン!
ダイナモはオリジナル「ケンコー」の6V6W(中古品)
今月オークションに出品した「水谷林業」子供用自転車。
一緒にすると、まるで「親子」のようです。
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こんばんわ(^^)。
元々状態が良かったのでしょうか。
短期間でとても綺麗にレストアされてますね。
羨ましいです。
落札はヤ○ーオークションですか?
製造年が昭和44年~49年、ちょうど私の生まれた年代でということで、親近感が湧きます(^^)。
40年代中盤~後半になっても、各部バッジや、風きりなど、まだついているのですね。
出品中の子供用自転車と並ぶと本当に
親子みたいでかわいいです。
そういえば、たくさんの自転車の保管は
どうされているのですか?
投稿: サフブル@愛知 | 2009年4月26日 (日) 22時51分
はい、落札はヤフーオークションでした。交換する部品は少なかったため、レストアがそれほど時間が掛かりませんでした。普段はパーツ探しでかなり時間が掛かりますが、今回チェーンケースの目玉は偶然にヤフーオークションにも見つかってラッキーでした。これは9台目で、少しずつ慣れてきました。毎回新しい問題を乗り越えて知識やコツを蓄積しています。
自転車保管は悩みの種です。もう置いておくところはないので、今度からレストアのBEFOREとAFTER写真を撮って、手放そうと思っています。撮った写真をいつかまとめて本を書いて出版するのが夢です。まだまだまだまだ先の話ですが・・・「本人は夢を潰さなければ、夢が潰れない方式」
投稿: サフブル@愛知さんへ | 2009年4月27日 (月) 00時04分
良い色の車体ですね。
純正部品も揃っていて素晴らしい!
手放してしまうのが惜しいようです。
本の出版、頑張って下さい。
応援いたします。
投稿: とみぃ | 2009年4月27日 (月) 11時49分
こんにちは!
中国に行ったり来たり相変わらず忙しそうですね。
とみぃさんが応援して下されば、心強い!
以前頂いた貴重な資料・バッジ・風邪きりも本の材料にもさせていただきます。まだまだ長い道のりですが、自転車を一台々レストアしながら写真を撮って本の材料を少しずつ作っています。
投稿: とみぃさんへ | 2009年4月27日 (月) 12時19分
こんばんは
ゼブラ号、色やバッヂ類の意匠やら、中々魅力的ではないですか
私も保管はどうしているのか気になっていたのですが、出版と言う目的があるとのこと
正直驚きましたが、Richerdさんなら達成なさることでしょう
応援してます、頑張ってくださいね
投稿: はんにも | 2009年5月 2日 (土) 21時15分
「人間と猿の違いは人間が失敗して懲りる」と聞いたことがあります。古い自転車を落札する度に家内に「今回こそレストア後、出品する」と約束するが、結局、レストアする間に愛着が沸いて来て手放せなくなる繰り返しばかりです。そういえば、子供時代は木登りが得意だったし、バナナが大好物でした
昭和20年代後半~30年代前半日本製自転車は本当に工芸品のような物造りで、世界の自転車が好きな方に知られていないことがあんまり勿体なすぎてたまりません。まだまだ先の話ですが、少しずつレストアしながら写真を撮ったり情報を収集したりしています。定年(約15年先)のプロジェクトにいいかもしれません!
はんにもさんも応援してくれて心強い!
投稿: はんにもさんへ | 2009年5月 3日 (日) 07時23分
こんにちは.三洋電機(SANYO)が自転車用の電装品を製造販売していたのは私もよく存じておりますが,乾電池で鳴るブザーのホーンは大体1964年以後,主に子ども用自転車に標準装備されていた例が殆どで,1957(昭和32)年当時に存在していたとは初めて知りました.
SANYOの自転車用電装品で代表的だったのは,1970年代前半にブリヂストンサイクルが製造販売した「ヤングウェイ」の電子フラッシャーですね.
投稿: マイロネフ | 2014年8月17日 (日) 12時39分