残り物には福がある【花菱自轉車】③
先週の花菱自轉車のつづき。
実際に、実用車の黄金時代(昭和20年代後半~30年代前半)オール・オリジナル当時の特徴を見続けましょう。
先週、前の部分(ハンドル、フォーク、前輪)。
今週はフレーム。
フレームは大きく分けると軽快車、実用車、軽運搬車、運搬車の4種類。
これは当時、最もポピュラーだった「実用車」のフレームです。
トップチューブにまだフレームカバーが付いています。
ヘッドラグにちゃんと社ロゴが付いていることも昭和20年代~30年代のものの証拠。
ダウンチューブにオリジナル巻紙も付いています。
フレームに「責任保証」が付いていないようですが、元々このモデルに付いていなかったのかもしれません。
シートチューブにも巻紙が付いています。
バッジが付いていることも昭和20年代~30年代のものの証拠。
40年代に入ると製造費用削減としてバッジがデカールに変わってしまいました。
この自転車が昭和30年代以前だある証拠としてはボットムブラケット(ハンガー)の構造。
これは「英式割ハンガー及びクロリヤ式ハンガー」と言います。
特徴はコッターピン。
構造は下記の分解図。
次回につづく。
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