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2009年8月

2009年8月30日 (日)

ゼブラ 自轉車 (①)

ゼブラ自轉車のルーツは人力車にあります。
ゼブラ自轉車製作所の創設者「高橋長吉氏」は人力車を製造していたようです。
明治35年(1903年)ごろに英国の自転車をより良くして「セブラ號」及びゼブラ自轉車製作所が誕生しました。

以前にもゼブラ自轉車を紹介しました。
ゼブラ自轉車の歴史は長く、昭和44年(1969年)ごろ光風自転車と合併して「ゼブラケンコー自転車(株)」に変わりました。

ゼブラのマークです。
面白いことに、昔は保険証もセブラ・マークの形でした。
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今回ご紹介する自転車は、ブログの知り合いの石川様の自転車です。
(写真の上をクリックして拡大します。)

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オリジナルフレーム巻紙が付いていて「未使用」つまり新古品です。
どこかで50年以上眠っていたのですね。
通常は「黒」ですが、これはめずらしくダークブラウンです。

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この自転車は今まで見たこともない構造があります。
次回、オリジナルパーツをクロースアップで見てみたいと思います。

お話が変わりますか、「どこで古い自転車を見つけますか」という便りをよくいただきます。
ヤフーオークションは一つ。
ジャンクとして出品のものを落札して甦らせます。
古くて部品交換が必要ですが、千円から出品されるものもあります。
一つの例として「千円からのもの」現在出品中:
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e91523622

2009年8月21日 (金)

甘い話 (ミルキー号)

ミルキーというキャンディーを食べたことはない日本人にはいないでしょう。
ペコちゃんとポコちゃん が良く知られていますよね。
あのペコちゃんは昭和25年生まれなのに永遠に6才だそうです。
若さを保っている秘訣は甘いものを食べること?

先日三重県のHYさんから写真付きの問い合わせを頂きました。
話によると蔵の解体で幻の自転車が出てきて、
「何年のもので、どこの製造会社?」
との問い合わせです。

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調べてみたら、これは「ミルキー号」という子供用の自転車です。
昭和30年、 大阪市の田中部品製作所が製造していました。
50年以上前のものとして結構いい状態で充分レストアできます。
チェーンケースは後に付けられたかと思いますが、それ以外はすべてオリジナルのようです。
当時は自転車が貴重なものでした。
子供用の自転車はとても珍しくて、子供が大人用の自転車を「三角乗り」という技で乗っていました。

ヘッドバッジは(ポコちゃん)
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風切りもちゃんとポコちゃんの顔
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トップチューブにまだオリジナルフレームカバーが付いています。
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ダウンチューブ
全体的に傷が少なくてあんまり乗られていなかったようです。
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泥除けステーのバッジもポコちゃん
リムの表面が錆びているが、よく見てみるとライン入りです。
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ハンモック革製サドルに「Milky」と書いてあります。
革の状態は50年以上前とは思えないほど保存状態が良い。
少しだけの手入れですぐ甦ります!
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握りはセルロイド製で子供が喜ぶ動物の絵があります。Dscf4788 Dscf4787   

これは大変珍しくて、おまけにいい状態です。
レストアにはそれほど手間が掛かりそうもありません。
レストアしたら、横浜のおもちゃ博物館の北原氏が欲しがるのでは?

A great big thank you goes out to HY-san for sharing his photos with us.
If you have photos you would like to share with other enthusiasts please send them to me at showajitensha@hotmail.co.jp

もし、古い自転車(運搬車・実用車など)お持ちの方がいらっしゃれば、是非愛車のお写真を送ってください showajitensha@hotmail.co.jp

 

2009年8月16日 (日)

当時の最高級自轉車

当時の高級自轉車はいろいろなモデルがあったようですが、その中でどれが一番最高級だったか調べてみました。

丸石商會のプリミア號?
山口自轉車?
横山商會の「コンビン號」?
宮田自轉車製作所の「パーソン號}?
宮田自轉車製作所の「ギヤエム號」?
岡本自轉車製作所の「能率號」?
ゼブラ商會の「ゼブラ號」?

国会図書館に足を運んでいろいろな古い資料などを読んでみたら、ランキングを見つけました。
1枚をご紹介します。
この資料によると最高級自転車は「日米富士の覇王號」でした。
(資料をクリックして拡大します。)
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写真もいろいろ調べてみたら、昭和28年の「覇王号」がありました。
(写真をクリックして拡大します。)
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注意点: ①風切り
      ②セルロイド握り(ブレーキレバー)
      ③透明セルロイド・チェーンケース
      ④剣先のフォーク
      ⑤回転式ベル
      ⑥ハンモクサドル

当時の覇王號の純正パーツを持っているのは風切り保険証

上記の写真と同じような風切りです。
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昔、保険証メダルはトップチューブに付いていました。
これを見ると、最高級車であったと分かりやすい。
【表】
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【裏】
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「日米富士・覇王號」の完成車の現物も見てみたいですよね!

2009年8月 9日 (日)

残り物には福がある【花菱自轉車】⑤

先週の花菱自轉車のつづき。

実際に、実用車の黄金時代(昭和20年代後半~30年代前半)オール・オリジナル当時の特徴を見続けましょう。
今まで、前の部分(ハンドル、フォーク、前輪)、フレーム、中部分(チェーンケース、サドル、ペダル)を見てきました。

今週は、最後で、後ろの部分(リア泥除け、荷台、リアブレーキ)。

現代と違って昔は自転車の色が黒しかないと言っていいほど色が少なかったです。
30年代後半から40年代に近づくにつれて、色の種類が増えました。
そのため、駅の駐車場で自分の自転車を探すのが大変だったでしょう!
リア泥除けに持ち主や会社の名前を白いペンキで書いた習慣がありました。
「津川」と書かれています。
30年代後半から40年代に近づくにつれて、色の選択種類が登場しました。

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リア泥除けを見ると「山形」つまり少し尖っています。
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反射板にも社ロゴがくっきり見えます。
反射板の取り付け六角ネジは頭部に社ロゴ入り。
(40年代に入ると頭部社ロゴ入り六角ネジが消え、代わりにプラスになってしまいます。)
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リア泥除けステーのバッジは七宝焼きで出来て、まだ拭いていないのに色が綺麗。
拭いて少し軽く磨けば、色が鮮やかになります。
取り付け六角ネジは頭部に社ロゴ入り。 Getattachmentca9dlsqy

リア泥除けステーにも花菱社ロゴ入り。Getattachmentca4efvx0

荷台に社ロゴ2箇所。
①荷台の後ろにバッジ
(40年代に入るとバッジが消え、代わりにシールになってしまいます。)Getattachmentcary668q

荷台の板に社ロゴ刻印。
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リアブレーキはバンドブレーキ。
ブレーキ本体にもバッジがあります。
リア泥除けステーにも社ロゴ
スタンドのも社ロゴ刻印。
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ライトの発電機はMitsuba製の6V6W。Getattachmentcawtduqh

鍵にもオリジナル花菱、社ロゴ入り。Getattachmentca3jw3g2

市原さんが、落札した「花菱自轉車」の手を付ける前の写真をまとめて送って下さいました。
ありがとうございました。

5つに分けて花菱を見た限り、この「花菱自轉車」は昭和20年代後半~30年代前半の日本製実用車の黄金時代の自転車に違いありません。

今後、どこまでレストアできるか楽しみですね。

もし、古い自転車(運搬車・実用車など)お持ちの方がいらっしゃれば、是非愛車のお写真を送ってください showajitensha@hotmail.co.jp

2009年8月 2日 (日)

残り物には福がある【花菱自轉車】④

先週の花菱自轉車のつづき。

実際に、実用車の黄金時代(昭和20年代後半~30年代前半)オール・オリジナル当時の特徴を見続けましょう。
今まで、前の部分(ハンドル、フォーク、前輪)とフレームを見ました。

今週は、中の部分(チェーンケース、サドル、ペダル)。

ケースは珍しくいい状態で50年以上前のものと思えません。Getattachmentcanpevlg

クランク部分のカバーは「目玉」と言います。
こちらは透明なセルロイド製の目玉です。
社ロゴも付いています。
Highest Level HANABISHI BICYCLEと書いてあります。
おしゃれですね。

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当時は目玉だけではなく、チェーンケース丸ごとセルロイドで出来たものも少なくはありませんでした。
一つの例として、当時の最高級車「富士の覇王号」(写真の上をクリックして下さい。)
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ケースに社ロゴも「Hanabishi」の文字プレートも付いています。
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良く見るとチェーンステーブラケット(固定金具)が花菱の形で出来ています。
ここまでするのが日本人の繊細なところを表します。
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革製サドル(ハンモック)
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サドルの後ろにバッジが付いているのは昭和20年代後半~30年代の証拠。 Pic_1655

サドルの上にも社ロゴ入り。
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サドルの両側にも社ロゴゴ入り。
サドルだけで4箇所に社ロゴが入っています。
残念ながら、サドルの前のところに亀裂があり、機能的に使えません。
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ペダルはゴム製、窪み付きのブロック式。
ブロックの前面に社ロゴ入り。

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ペダルのキャップにも社ロゴ入り。
片ペダルに社ロゴ17箇所。
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次回は、花菱の最終回。
後ろの部分を取り上げます。

お楽しみに。

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