残り物には福がある【花菱自轉車】⑤
先週の花菱自轉車のつづき。
実際に、実用車の黄金時代(昭和20年代後半~30年代前半)オール・オリジナル当時の特徴を見続けましょう。
今まで、前の部分(ハンドル、フォーク、前輪)、フレーム、中部分(チェーンケース、サドル、ペダル)を見てきました。
今週は、最後で、後ろの部分(リア泥除け、荷台、リアブレーキ)。
現代と違って昔は自転車の色が黒しかないと言っていいほど色が少なかったです。
30年代後半から40年代に近づくにつれて、色の種類が増えました。
そのため、駅の駐車場で自分の自転車を探すのが大変だったでしょう!
リア泥除けに持ち主や会社の名前を白いペンキで書いた習慣がありました。
「津川」と書かれています。
30年代後半から40年代に近づくにつれて、色の選択種類が登場しました。
反射板にも社ロゴがくっきり見えます。
反射板の取り付け六角ネジは頭部に社ロゴ入り。
(40年代に入ると頭部社ロゴ入り六角ネジが消え、代わりにプラスになってしまいます。)
リア泥除けステーのバッジは七宝焼きで出来て、まだ拭いていないのに色が綺麗。
拭いて少し軽く磨けば、色が鮮やかになります。
取り付け六角ネジは頭部に社ロゴ入り。
荷台に社ロゴ2箇所。
①荷台の後ろにバッジ
(40年代に入るとバッジが消え、代わりにシールになってしまいます。)
荷台の板に社ロゴ刻印。
リアブレーキはバンドブレーキ。
ブレーキ本体にもバッジがあります。
リア泥除けステーにも社ロゴ。
スタンドのも社ロゴ刻印。
鍵にもオリジナル花菱、社ロゴ入り。
市原さんが、落札した「花菱自轉車」の手を付ける前の写真をまとめて送って下さいました。
ありがとうございました。
5つに分けて花菱を見た限り、この「花菱自轉車」は昭和20年代後半~30年代前半の日本製実用車の黄金時代の自転車に違いありません。
今後、どこまでレストアできるか楽しみですね。
もし、古い自転車(運搬車・実用車など)お持ちの方がいらっしゃれば、是非愛車のお写真を送ってください showajitensha@hotmail.co.jp
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ご無沙汰してます。
なかなかブログのチェックも出来ずコメントもかけませんで、申し訳ありませんでした。
メールでのご質問もすぐに回答いたします。
それにしても、花菱自転車でブログ5週に渡って
掲載できるネタになろうとは・・・、驚きです。
夏休みはいかがお過ごしですか?
こちらはせっかくの休みも子供の世話で終わりそうです、トホホ。
投稿: サフブル@愛知 | 2009年8月10日 (月) 21時18分
ご無沙汰してます。
なかなかブログのチェックも出来ずコメントもかけませんで、申し訳ありませんでした。
メールでのご質問もすぐに回答いたします。
それにしても、花菱自転車でブログ5週に渡って
掲載できるネタになろうとは・・・、驚きです。
夏休みはいかがお過ごしですか?
こちらはせっかくの休みも子供の世話で終わりそうです、トホホ。
投稿: サフブル@愛知 | 2009年8月10日 (月) 21時19分
ご家族が増えて大変お忙しいでしょう。
自転車のレストアはいつでもできる、定年後でも。
しかし、子供の小さい時は一回しかないので、それを味わって下さい。
奥さんも仕事が倍になるので、手伝って下さい。
メールをいただきました、写真をありがとうございました。
投稿: サフブル@愛知さんへ | 2009年8月11日 (火) 06時11分