残り物には福がある【花菱自轉車】④
先週の花菱自轉車のつづき。
実際に、実用車の黄金時代(昭和20年代後半~30年代前半)オール・オリジナル当時の特徴を見続けましょう。
今まで、前の部分(ハンドル、フォーク、前輪)とフレームを見ました。
今週は、中の部分(チェーンケース、サドル、ペダル)。
クランク部分のカバーは「目玉」と言います。
こちらは透明なセルロイド製の目玉です。
社ロゴも付いています。
Highest Level HANABISHI BICYCLEと書いてあります。
おしゃれですね。
当時は目玉だけではなく、チェーンケース丸ごとセルロイドで出来たものも少なくはありませんでした。
一つの例として、当時の最高級車「富士の覇王号」(写真の上をクリックして下さい。)
ケースに社ロゴも「Hanabishi」の文字プレートも付いています。
良く見るとチェーンステーブラケット(固定金具)が花菱の形で出来ています。
ここまでするのが日本人の繊細なところを表します。
革製サドル(ハンモック)
サドルの後ろにバッジが付いているのは昭和20年代後半~30年代の証拠。
サドルの上にも社ロゴ入り。
サドルの両側にも社ロゴゴ入り。
サドルだけで4箇所に社ロゴが入っています。
残念ながら、サドルの前のところに亀裂があり、機能的に使えません。
ペダルはゴム製、窪み付きのブロック式。
ブロックの前面に社ロゴ入り。
ペダルのキャップにも社ロゴ入り。
片ペダルに社ロゴ17箇所。
次回は、花菱の最終回。
後ろの部分を取り上げます。
お楽しみに。
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