チェーンケース (前半)
Next post will be a new post in English.
Until then "stay trued" and "happy wheels"!
チェーンケースが好きです。 古臭い?
大半の人にはママチャリを連想してそう思うでしょう。
しかし、昭和20年代後半~30年代前半のチェーンケースは機能的かつ美的です。
実用的なディレーラー用のチェーンケース発明されれば、きっともっと人気がでるでしょう。現在、チェーンケースはシングルギアーか内装変速機ハブに限られています。
内装変速機ハブはかなり進歩しています。
昔は3速か5速でしたが、現在は14速内装変速機があります。
機能的な観点からチェーンケースは下記の利点があります。
(1)ズボン裾のチェーンホール巻込み防止
(2)ズボンの汚れ防止
(3)雨や砂などから守るので部品長寿命効果
(4)チェーンメンテの頻度を少なくし、その分自転車乗れる
美的な観点:
(1)空気力学的なデザイン
(2)飾りとして車体を引き締める効果
「チェーンケース」と「チェーンカバー」は違います。
チェーンケースというのは、ドライブトレーンを全体的に包みます。
チェーンカバーは、ドライブトレーンの一部しかカバーしません。
大きく分けるとデザインは2つあります。
①チェーンステーを包まない方
②チェーンステーも含めて包む方
あるチェーンケースは、常にドライブトレーンを潤滑できるように"chain bath" (チェーンバス= 文字通り「チェーンのお風呂」が付いていました。
つまり最低の位置(チェーンホイールの下)の貯油部。
乗車はペダルをこぐと、チェーンが貯油部を通りドライブチェーンが潤滑されます。
チェーンケースの後ろにoil filler (注入口)があって、油を入れたり出したりしました。
このチェーンバスは有名な Sunbeamの特許です。
チェーンホイルのカバーは鳩目や目玉というようです。
これは主に三つの種類 塗装、メッキ、透明セルロイド
チェーンケースをチェーンステーに固定する金具も美的です。
細かいところまで美的にデザインするのは、まさに日本の職人さんを表しています。
この金具のみならず、バッジも社名プレートもケース全体の細い金線も美的です。よく見ると この細い金線は手描きです。
チェーンケースの見所
(1)チェーンケース (チェーンステーを包まれるか、包まれないか)
(2)注入口 有り無し
(3)鳩目・目玉(チェーンホイルカバー)塗装、メッキ、透明セルロイド
(4)チェーンステー金具
(5)バッジ、社名プレート、
(6)細い金線
次回の日本語の記事は、珍しいチェーンケースを取り上げます。
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