眠り姫 (光自転車)
I'll be back with another English post soon, until then stay trued and happy wheels!
古い自転車(昭和20年代後半から30年代前半)のファンの方から、愛車写真を送っていただくことは珍しくはありません。
しかし、複数持っている方から写真をいただくのは少ないです。
和歌山県のW-さんは4台以上あります。
そして、私のように外国人です。
最後にいいものを見つけるから、結構ついているようです。
以前ご紹介したW-さんの愛車3台。
これらも素晴らしいですが、光自転車には驚きました!
今年岡山県S-さんから頂いた「光自転車」のモデルに似ていますが、よく見るとモデルが少し違います。
これはレストア前の写真。
欠品はなさそうですね。
フレームに結構巻紙がまだ付いているところが多い。
蔵から出てきたそうです。
とても半世紀以上前のものに見えません。
注意点はいくつかあります。
まず、ダウンチューブのリアブレーキのテコ。
通常はダウンチューブの左側にありますが、今回は両側にあります。
すると、ハンドルに繋がるリアブレーキロッドはヘッドチューブの前で前ブレーキロッドの真後ろになります。
風切の中、この光号の風切 のデザインが面白い。
私にはトンボの顔のように見えます。
昭和28年ごろ割に結構もモダンな感じ。
(Sさんの光号の風切)
ヘッドバッヂ は美しい。
色が鮮やかで七宝焼のようなものです。
ここで先ほど申し上げたリアブレーキの構造がよく分かります。
S-さんの光号と比較して下さい。
(S-さんの光号と比較して下さい。)
このようなハンドルバッヂに付いていたのは高級モデルのみ。.
これは珍しい!
革製握り(グリップ)と 逆向きブレーキレバー。
サドルもすごい。
ハンモックサドルは当時珍しくはありませんが、その状態!
55年以上前の革サドルですよ!
通常はヒビだらけで弛んでいるが、これは蔵に保管されたお陰で美品。
フレームもう買った当時のフレーム巻き紙付き!
トップチューブもオリジナルフレームカバー付き!
まさに、眠り姫!
チェーンケースはセルロイド製 残念ながら割れていたので、代わりのものを見つけるまで取り外しましたそうです。
洗車・タイヤ交換後、まさに輝く光号。
デカール(転写マーク)も鮮やかでこの自転車は太陽をほとんど浴びていないことを語っています。
ハンドルがヘッドチューブに入るところに責任保証が付いています。
内装式のリアブレーキに付いていたのは高級なモデル。
コッターピン カバーやダイナモと鍵もオリジナルのようです。
泥除けに泥除けステーのバッヂ2個。
登録バッヂも!
高級車でとてもいい状態のものを見つけるのは奇跡と言っても過言ではありません。
私は2年前に レストアした光のフレーム(新古品)を完成車に向かってパーツを集めました。
そろそろ純正なパーツを諦めて今まで集めたパーツで組み立てみようかと思っています。
今回、写真を送って下さったW-さん、ありがとうございました。
もし、古い自転車(運搬車・実用車・軽快車など)お持ちの方がいらっしゃれば、是非愛車のお写真を送ってください。showajitensha@hotmail.co.jp
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コメント
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世紀の発見!!素晴らしいです。
特級光号が存在していたのですね、知りませんでした。この状態の最高級車は貴重です・・・
Wさんの画像お借りしてもよろしいでしょうか?
私のブログで相違点などを取り上げたいと思っているのですが、もし他の画像もあれば送って頂けると嬉しいです。
投稿: しげ | 2010年11月 6日 (土) 12時30分
実に素晴らしいですよね。
研究のためにこちらもより詳しい写真が欲しいです。
取り合えず、ご本人から頂いた分、後ほどメールします。
投稿: しげさんへ | 2010年11月 6日 (土) 17時32分