ゼブラ自転車 耳付き(BE)タイヤ 「謹製」
I'll be back with another English post soon, until then stay trued and happy wheels.
前回の投稿でも話しましたが、
古い自転車に6年間乗って、年間平均総合距離2,500km, パンクは一回のみ。
つまり、15,000Kmでパンクは一回だけ。
BEタイヤ(引っかけタイヤ)のお陰でしょうか。
BEタイヤはリム打ちに強い。
それはタイヤがチューブ丸ごとを包み込んでいるから。
今回ご紹介するのは古いゼブラ自転車のBEタイヤ。
一見、ガラクタのようにしか見えないかもしれませんが、
ちょっとの手入れで宝に蘇ります。
良く見るとトレッドにゼブラ(Zebra)のイニシャル「Z」が形成されています。
当時、社名や社ロゴをトレッドに浮き上がるように形成するのは珍しくありませんでした。
昭和33年のカタログからの写真です。
全てのタイヤ・トレッドに社名・社ロゴが形成されています。
一つ見てみましょう。
タイヤトレッドに 英語でも日本語でも「THE BULL DOG TYRE ブルドックタイヤー」 とその上に社ロゴのブルドッグの顔も付いています。
他の例として「MARUKA」や「DUNLOP」や「DUNLOP氏の顔」。
古いBEタイヤを蘇らせるのに欠かせないのは「ArmorAll」です。
水で洗って乾いたらArmorAllを掛けて20分後拭き取るとつやが出ます。
下の写真は純正のゼブラタイヤ。色は渋い赤茶色。
ゼブラトレードマークがあります。
面白いことに、昔は保険証もセブラ・マークの形でした。
ゼブラ自転車のルーツは人力車にあります。
ゼブラ自転車製作所の創設者「高橋長吉氏」は人力車を製造していたようです。
明治35年(1903年)ごろに英国の自転車をより良くして「セブラ號」及びゼブラ自転車製作所が誕生しました。
以前にもゼブラ自轉車を紹介しました。
ゼブラ自轉車の歴史は長く、昭和44年(1969年)ごろ光風自転車と合併して「ゼブラケンコー自転車(株)」に変わりました。
この「謹製」という言葉が好きでたまりません。
「謹製: 心を込めて、謹んで製造する」という意味。。
現在、世界中にメード・イン・ジャパンの自動車、オートバイ、家電製品など、非常に優れた品質が良く知られています。
終戦後、日本はゼロから這い上がってきました。
成功した理由の1つはこの「謹製」、つまり職人さんが心を込めた物作りではないでしょうか。
ゼブラ自転車のファンは石川さんのページをご覧になって下さい。
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