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2011年12月11日 (日)

ブラック・エナメル塗装

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

昭和20年代後半~30年代ごろの自転車の特徴は「現代の作りと違う 前半」「後半」にまとめてあります。
しかし、それは全てではありません。
前回の投稿は黒車体に金線引きを見みましたが、黒車体そのものはどうでしょうか。

良く考えると、最初に登場した鉄かセルロイドで作られた主な商品は黒色でした。
自動車, 電話ミシン, タイプライター, ラップトップ など元々黒しかありませんでした。

自転車は例外ではありません。
ブラックはベーシック。
当時の塗装は実に素晴らしい。
一般的には下塗り(えび茶色)の上に黒エナメル3層。
当時のブラックエナメル塗装に何で出来ているか分かりませんが、コンパウンドだけで甦らせられます。
下記の写真を上にクリックして比べあって下さい。
また、「ゴミから宝へ」のビデオ を見て下さい。
Anjite_before_after

昭和20年代後半は、 自転車は貴重なものでした。
当時は庶民の唯一の交通手段。
2~3ヶ月分の給料が掛かり、税金対象でまるで現代の自動車の地位のようなものでした。
黒が多かったのは自転車は贅沢品ではなく、必要品だったでしょう。
交通手段や運送。
しかし、社会はだんだん裕福になればなるほど、自転車の位置づけが変わります。
つまり、自動車社会に変わり、自転車は必要ではなく、遊び道具と位置づけされます。
昭和20年代後半~30年代前半の自転車カタログのラインアップもこのことをはっきり語ります。
25年のカタログでは、99%の自転車黒、残りは濃い緑くらい。
しかし、35年のカタログには明るいレッド、グリーン・ブルーなど。
軽快車のモデルが増え、運搬車が減り、日本の成長及び自動車社会の転換期。

元の話に戻ります。
当時ほとんどの自転車は黒でした。
駅の駐輪場は全部黒い自転車で似たようなモデルで、自分の自転車がどれか簡単に見つからないでしょう。
そのため、当時は後ろ泥除けに白いペンキで私有車なら名前、店の自転車なら店の名前など書く習慣がありました。 写真の上をクリックすると写真が拡大、リア泥除けに注目)
Dsc06643
Dsc06646

この「北越訓練」を調べてみましたが、残念ながら何も分かりませんでした。
しかし、どのようなところだったか気になります。

ちなみに上記の自転車は、歴史が長くて有名な水谷輪業の「セラフ号」です。
当時の凝った作りや黒エナメル塗装が実に素晴らしい
Img_9211
レストアの写真などこちらへ。

昔の凝った作りが今も続いています。
現在、ミズタニ自転車株式会社はオリジナルブランドのSeraphを出しています。
かっこいいです!!

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コメント

こんにちは、解体屋で偶然「ベニー号」を見つけました補助ホークも付いている物です、買い取ろうかと思いましたが、よく見るとフレームの何か所かが擦れていて塗装がハゲています、タッチアップ程度では補修出来ないくらい広い面積です、こうなると何かを塗るしかないですよね、現在でも「エナメル」を名乗るスプレー塗料が2種類ほど市販されていますがこういいう物で補修塗装は可能だと思いますか?他に何か広い範囲で塗れ当時の雰囲気を壊さない塗料は無い物でしょうか?オリジナルの金線やマークは塗りつぶさず部分補修が出来れば一番良いのですが。

こんにちは
せっかく、いい自転車を見つけたのに塗装があまり良くない状況ですね。
こちらは、基本的にフレームを再塗装しないくて、タッチアップのみです。
しかし、菊池さんの話によるとタッチアップだけで補修できない程度で難しい。
そのままにする手もあります。
というのはキズなどはその自転車の歴史し、味があります。
金線やマークを残した方がいいかと思います。
ありのままをいかにいかせる勝負です。
頑張って下さい。

レストアの記事は参考になります。私は、自転車ではないのですがエナメル黒塗装されたビンテージミシンなどをいじっています。デカール装飾があったりと、ヴィンテージ自転車と同じような感じの塗装です。私も現状維維持で当時の塗装膜の艶だけを再生したいという考えです。

レストアで、完全にエナメル層が剥がれて金属の地が露出している部分へのタッチアップペイントでおすすめの物はありますか? コンパウンドで艶を復活させた部分とタッチアップ再塗装した部分の差を無くす後処理はどのように行うのがベストでしょうか? ビンテージ物の黒エナメル塗装のレストあの中での話しで、アドバイスをいただければ嬉しいです。

ビンテージミシンもいいですよね。
こちらもSINGER手回しモデル持っていました。
ビンテージ自転車との共通点あります。
シンプルで頑丈で必要以上に出来ています。
木製テーブル・引き出し・鉄製キャスター付き台、細かいところ凝った造りですよね。

黒い本体にしゃれている金線引きや転写マーク、シルバーのところもまたしゃれているパッターンで刻印されていました。

さて、塗装のことですが、こちらは再塗装を避けて元の塗装をいかに甦らせるかメィンです。と言っても部分的にタッチアップ程度せざるを得ない場合は少なくはありません。その場合はホームセンターで自動車グッズ売り場で売っているタッチアップ塗装を使用しています。ここ⇩参照
http://chikutakurinrin.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-a580.html

自転車の場合、エナメルは3層でしたので金属の地が露出している時下塗り塗料を塗った後にタッチアップ塗装を数回塗らないと段差が目立ちます。元の塗装とタッチアップが同じ高さ(層数)になったらコンパウンドで全体的に軽く磨きます。

古き良きなものの良さや魅力がたまりませんよね。
現代の使い捨てものよりずっといい。

頑張って下さい!

情報ありがとうございます。「三菱 X42」を試してみます。 下地塗料はプライマースプレーでしょうか?これも車補修用をお使いですか? タッチアップ部分には最後にクリアースプレーを吹きますか?

塗料も色々あるので迷いますね、ラストオリウムのエナメルスプレーなどは使えるかなと考えていましたが、元の塗装の艶具合のギャップが心配なのでまだ試してみません。 ホビー用エアブラシでタッチアップ塗料を吹いたらどかなと思案中です。

色々情報を集めて予習しています↓

http://minkara.carview.co.jp/userid/801052/blog/28327201/

はい、下地塗料はプライマースプレーになります。車補修用にも使われています。
こちらはタッチアップが部分的に行うので最後にクリアースプレーを吹いていません。その理由は選ぶタッチアップ塗料に既にツヤが入っているので、タッチアップ部分だけにクリアスプレーをするとその箇所だけ車体よりもツヤツヤとなりがちです。ミシンの全体的に塗装するなら別ですが。

ホビー用エアブラシでタッチアップ塗料を吹いたらいいかもしれません。タッチアップスプレータイプもあるようですね(下記のリンク)。
http://www.yellowhat.jp/webstore_sale/import_paint/bmw_yh.html

本番の前に試行錯誤が不可欠ですね。
他の物に吹いてみて、ミシンの目立てないところに吹いてみた後に本番へ。
ベフォア・アフターの写真を撮っておくと面白いかもしれません。
http://chikutakurinrin.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-1361.html

よろしければ、是非結果を聞かせて下さい。
頑張って下さい!

下地プライマーの商品名をおしえていただけないでしょうか? 棚にあったバンパープライマーは樹脂用みたいなので・・

こちらが使用したプラ―マーはhttps://www.soft99shop.com/i/08013になります。
確か、車体ボディーも使用可能です。
ご参考に。

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