なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか(第1回)
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels!
レストアプロジェクトを探す時、なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのでしょうか?
(写真の上をクリック)
1.非常に少ないがまだ頑張れば手に入る
戦前にもいい自転車があったが、台数が極めて少なく手に入りにくい。
昭和初期の日本は 統制経済への下り坂。
昭和7年、商工省令によって日本自転車業界に生産統制が行わました。
そして、第二次世界大戦で状況がますます厳しくなったのでした。
多くの自転車工場は軍需資材用工場に変わり、自転車が統制生産されました。
戦争が長引けば長引くほど資源がなくなり、銃後として金属の回収指示(お寺の鐘・橋の欄干・自転車・ミシン・学校前の金次郎像・子供の玩具まで)が回収され、軍用品に生まれ変わりました。
戦前は自転車台数は凡そ千万台でしたが、終戦はその半分になってしまったのです。
戦後。
軍需用工場が平和産業(自転車など)に変わり、自転車の需給が高くなりました。
しかし、まだ経済は混乱、配給制度も続いており、資材不足で特にゴム(チューブやタイヤ)は手に入らず、「幽霊自転車」(タイヤが付いていない自転車)が販売されたそうです。
昭和20年代後半に入って統制経済から自由経済へ、輸入枠が緩和され、資材がだんだん入るようになり、自転車工業が全体的によくなり始めていきました。
競争が激しくなるにつれ、よりよいものが生み出されるようになっていったのです。
次回に続く。
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