なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか(第2回)
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
前回の投稿では、
昭和7年の商工省令によって、日本自転車業界に生産統制が始まり、
多くの自転車工場は軍需資材用工場に変わり、、
金属の回収指示で(お寺の鐘・橋の欄干・自転車・ミシン・学校前の金次郎像・子供の玩具まで)が回収され軍用品に生まれ変わったことを書きました。
戦後は、連合国軍占領で経済が混乱し、配給制度もまだ続き、資材不足。
軍需用工場が平和産業(自転車など)に変わり、自転車の需給が高く、
作れば売れるが、標準規格もなく品質は不安定。
昭和24年7月1日に、
「工業標準化法(法律第185号)」が制定され、
7月1日から
日本工業規格(JIS=Japan Industrial Standard)が実施されました。
しかし、自転車工業全体的に普及されるまで年月がかかったのが事実。
昭和28年: リム、スポーク、チェーン
昭和30年:チェーンホイール、クランク、ペダル、フレーホイール、スプロケット
昭和31年:ブレーク、ハンドル、ハブ
昭和32年:フレーム、フォーク
昭和33年:泥除けフラップ、サドル
昭和35年:完成品
注: このJIS規格は自転車の年式を割り出すために一つの手口になります。
昭和20年代後半に入って実用車黄金時代の条件が揃いました。
連合国軍の占領が終わりつつあり、軍需資材用工場が平和産業工場に変わりました。
需給が高く、自転車は現代の自動車ほど価値があり、
輸入枠緩和により資材が入るようになり、
工業規格(JIS)により品質が高まり、
統制経済から自由経済へ。
自転車工業が全体的によくなり始め、競争が激しくなるにつれ、より良いものが生み出されるようになっていきました。
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