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2012年5月

2012年5月27日 (日)

なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか(第7回)

I'll be back with another English post soon, until then stay trued and happy wheels.Img_0991

前回述べたように、この「なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか」という連載の後半は、自転車そのものの観点を見てみたいと思います。

自転車は現代の自動車の位置づけでした。
登録して自転車税も払わなければなりませんでした。
現代の自転車の位置づけと違うため、「軽量・速さ・格好良さ」ではなく、「丈夫さ、実用性、信頼性(ローメンテ)、乗り心地」が重視されていました。
前回は「丈夫さ」を見てみました。
今回は「 実用性」を取り上げます。

庶民の唯一の個人交通手段なので「実用性」が欠かせません。P1120363

昭和20年代後半~30年代前半の自転車は決して派手ではありませんでした。
色は圧倒的に「黒」でした。
これは自転車が「鉄の馬」や「ロバ」の役割を果たしていたからです。
従って必要以上の出来。
下記のパーツ及び特徴。

鉄製フレーム(ラグ構造)
鉄製前泥除け
前泥除けのフラップ
鉄製リア泥除け
チィーンケース
サスペンション付革製サドル
発電ランプ(6v6wかそれ以上)
スポーク (前車輪32本、後車輪40本)
真鍮製ベル
リア反射板
ゴム製ブロックペダル
車体付ロック
鉄製荷台
BEタイヤ(26 x 1 3/8かそれ以上)
二足(U型)スタンド

昭和40年代に入って、自動車が普及し、自転車の位置づけが変わりました。
もう鉄馬やロバではなく、遊びのものへの位置づけの始まり。
従って、以前ほどの丈夫さは不要。
製造費削減や軽量化、スピードやトレンドにより、安化されてしまいました。. 

次回はローメンテを見てみます。.

2012年5月11日 (金)

Why the 1950's (Part 7)

次回、この記事の日本語版を投稿します。Img_0991
As mentioned in the previous post, in the second half of this series we will focus on the practical aspects of why bicycles from the 1950's are truly exceptional.  With automobiles out of reach for the vast majority of households, the emphasis on bicycles was that they be good reliable transportation. Not flashy, not lightweight, not super fast, not high-tech, just simple solid dependable transportation. Thus, bicycles from the 1950s were rugged, practical, easy to maintain, comfortable and when viewed up close crafted works of art. 

Let's take a look at the second item:  Practical

In Japanese these bicycles are called JITSUYOUSHA (実用車) literally "practical bicycle" or in bicycle lingo "utility bicycle".  Bicycles had to be practical as for most families it was their only mode of private transportation.  The emphasis was on "practical" not "flashy" and for the better part of the 1950's, especially the early to mid 1950's, the vast majority of bicycles came in one color "basic black".   The following made these bicycles practical.

All steel frame
Full front all steel fender
Mud Flap
Full rear all steel fender
Full chaincase
Suspension "sprung" leather saddle
Dynamo 6v6w light
Spokes (32 front, 40 rear)
Bell or Horn
Rear reflector
Rubber block pedals
Lock
All steel carrier
Steel U shaped rear stand

Many of the above items have either been cheapened or abolished completely for the sake of lighter weight, speed or fashion.   
P1120363

In the next post we will look at "easy to maintanin".

2012年5月 5日 (土)

なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか(第6回)

I'll be back with another English post soon until then stay trued, ride with pride and happy wheels.

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「なぜ昭和20年代前半~30年代後半の自転車が良いのか」というシリーズの前半 (第1回2回3回4回5回)では、
主に当時の経済・社会・業界の影響を見てきました。

後半は、自転車そのものの観点を見てみたいと思います。
自転車は現代の自動車の位置づけでした。
登録して自転車税も払わなければなりませんでした。
実用的で丈夫で信頼性を求められました。
「軽量・速さ・格好良さ」よりも、丈夫さや実用性が重視されました。
従って、メンテナンスがほぼ不要で、乗り心地が良く細かい点は工芸品。 

当時は、現代と比較して道路状況が酷かったです。
また、凸凹道で重い物を運搬するのにリアカー使用されたため丈夫さが不可欠でした。
全て鉄製、フレームはラグ構造。.
P1120440_2

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鉄製で重くて丈夫な自転車は、鉄馬として酷使されました。
現代の使い捨て自転車ではなく、もったいない主義で壊れたとしても直して長く使用する。
そのために、昔の自転車工具には曲がり直しの工具が多い。
曲がったフレーム、フォーク、チェーンケース、ハンドル、リム、クランクアーム、ペダルなどを元に状態に戻す工具です。
古い自転車工具については別途取り上げて連載しますが、参考のため曲がり直し工具の一つを取り上げます。

クランク兼ペダル曲り直し
P1130278

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