なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか(第7回)
I'll be back with another English post soon, until then stay trued and happy wheels.
前回述べたように、この「なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか」という連載の後半は、自転車そのものの観点を見てみたいと思います。
自転車は現代の自動車の位置づけでした。
登録して自転車税も払わなければなりませんでした。
現代の自転車の位置づけと違うため、「軽量・速さ・格好良さ」ではなく、「丈夫さ、実用性、信頼性(ローメンテ)、乗り心地」が重視されていました。
前回は「丈夫さ」を見てみました。
今回は「 実用性」を取り上げます。
庶民の唯一の個人交通手段なので「実用性」が欠かせません。
昭和20年代後半~30年代前半の自転車は決して派手ではありませんでした。
色は圧倒的に「黒」でした。
これは自転車が「鉄の馬」や「ロバ」の役割を果たしていたからです。
従って必要以上の出来。
下記のパーツ及び特徴。
鉄製フレーム(ラグ構造)
鉄製前泥除け
前泥除けのフラップ
鉄製リア泥除け
チィーンケース
サスペンション付革製サドル
発電ランプ(6v6wかそれ以上)
スポーク (前車輪32本、後車輪40本)
真鍮製ベル
リア反射板
ゴム製ブロックペダル
車体付ロック
鉄製荷台
BEタイヤ(26 x 1 3/8かそれ以上)
二足(U型)スタンド
昭和40年代に入って、自動車が普及し、自転車の位置づけが変わりました。
もう鉄馬やロバではなく、遊びのものへの位置づけの始まり。
従って、以前ほどの丈夫さは不要。
製造費削減や軽量化、スピードやトレンドにより、安化されてしまいました。.
次回はローメンテを見てみます。.
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