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2012年5月 5日 (土)

なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が良いのか(第6回)

I'll be back with another English post soon until then stay trued, ride with pride and happy wheels.

 

Img_0382_small

 

「なぜ昭和20年代前半~30年代後半の自転車が良いのか」というシリーズの前半 (第1回2回3回4回5回)では、
主に当時の経済・社会・業界の影響を見てきました。

 

後半は、自転車そのものの観点を見てみたいと思います。
自転車は現代の自動車の位置づけでした。
登録して自転車税も払わなければなりませんでした。
実用的で丈夫で信頼性を求められました。
「軽量・速さ・格好良さ」よりも、丈夫さや実用性が重視されました。
従って、メンテナンスがほぼ不要で、乗り心地が良く細かい点は工芸品。 

 

当時は、現代と比較して道路状況が酷かったです。
また、凸凹道で重い物を運搬するのにリアカー使用されたため丈夫さが不可欠でした。
全て鉄製、フレームはラグ構造。.
P1120440_2

 

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鉄製で重くて丈夫な自転車は、鉄馬として酷使されました。
現代の使い捨て自転車ではなく、もったいない主義で壊れたとしても直して長く使用する。
そのために、昔の自転車工具には曲がり直しの工具が多い。
曲がったフレーム、フォーク、チェーンケース、ハンドル、リム、クランクアーム、ペダルなどを元に状態に戻す工具です。
古い自転車工具については別途取り上げて連載しますが、参考のため曲がり直し工具の一つを取り上げます。

 

クランク兼ペダル曲り直し
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コメント

初めまして。

必要な物をダメになるまで使い倒す、昭和2~30年台までは、健全なモッタイナイ文化の最盛期だったとお見受けしました。
現在のモッタイナイは、「いつか使うから捨てるのがモッタイナイ」など趣旨が違うような気がします。

ところで、先月にブリヂストンのジュピターの新車を購入しました。
現代版実用車なので、古き良き時代の物と比べるまでもないくらい出来は良くないですが、見た目と比例した重たい車体から想像出来ないくらいの軽快で安定性した走りに驚き、少なからず実用車のスピリットが残っているんだなと、古き良き時代の実用車に乗った事がないですが、そう感じました。

今はまだ購入したままですが、こちらのブログも参考にしつつ、現代風にアレンジし少しづつ手を加えていくつもりです。

鋭いご観察ですね。
日本は裕福になって、おっしゃる通り現代のモッタイナイ主義は「いつか使うかもしれないので捨てない」ですね。

実用車は本当に乗り心地がいいですよね。
大抵は「乗らずぎらい」、つまり古いから軽蔑されがちですが、乗ってみるとその良さが分かります。


HPを拝見させていただきました。
素晴らしい。

私もかつて、捨てられない主義でしたが、ここ最近、意識改革をして要らないものは随時処分しています。
すると、今までいかに物に縛られていたか実感するほど、気分がスッキリしました。
それと同時に、本当に必要な物以外買わなくなりました。ジュピターは・・・(笑)

ジュピターは良い買い物をしたと思っています。
現代版の実用車といえ、細部を見る限りフレームはしっかりしているので、30年以上は乗れるだろうと考えています。
部品にはまず困らないでしょうし。

HP見て頂けましたか。
単に、健康の為に気張らずママチャリで始めたスロートレーニングがかえって、かつて自転車競技で培った体と情熱を取り戻す結果になってしまい、更にはママチャリという狭い範囲で活動する面白さに気付いてしまいました。

ところで、度々取り上げられている長寿自転車商会ですが、実は自宅のすぐ近くなんです。
しかも、丁度10年前にそこでママチャリを購入していますし、何度か店主の方と話をした事がありますが、とても気さくで話易い方ですよね。
ちなみに、10年前に買ったママチャリですが、購入金額の倍以上のお金をかけており、未だにピンピンしています。

素晴らしい意識改革ですね。
こちらが大好きな「森の生活」という本を思い出させます。
150年前に書かれたにしても、今も、もしくは文明社会だからこそ今にまさに当てはまります。

長寿自転車商会の近くですか。
店主は実に面白い方です。
自転車に詳しくて、丁寧に教えて下さいます。
とてもお世話になっております。

ママチャリと実用車は共通点が多い。
シンプルで実用的でいいですね。

良いものを長く使うことはいいことです。
エコだし・・・ジュピターを大事にして下さい。

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