自転車鑑札
I'll be back with another post in English soon, until then stay trued and happy wheels.
以前、昭和20年代後半30年代前半「自転車」が非常に貴重で、現代の自動車と同じような地位だったことを何回か取り上げました。
庶民の手が届く唯一の交通手段でしたが、当時2ヶ月分もの給料が掛かりました。
手が届かない人は時間単位で借りていました。
リアカーが付いていた重運搬車・軽運搬車は、町の個人店のトラックの役割でした。
現代の高級車のように自転車は皆 風切が付いていました。
そして、あまり知られていないことですが、当時自転車は課税対象でした。
戦前にも自転車税がありましたが、戦後に復活し、昭和25年~33年まで自転車税(一台200円)がありました。これは市町村で管理されました。
登録地域によって鑑札(プレート)のデザインが異なりました。
主にリア泥除けに付けられましたが、ハンドルに付けるものもありました。
この鑑札には、登録番号(三一五)と地方名(北條町)が刻印されていました。
まるで現代の自動車やオートバイのようです。
ハンドルに付けられた珍しい鑑札を見てみましょう。
このデザインは防犯防止も含まれています。
「1294」の数字に注目して下さい。
数字の中央部分にプレートのようなものがあります。
これをスライドして取り外せるようになっています。
写真は自転車クエストのご提供 自転車クエスト
プレートをスライドして取り外すと赤い空間になります。
写真は自転車クエストのご提供 自転車クエスト
意図は、オーナーが目的地に着いたら、鍵を掛けてプレートを外して持って行きます。
用事を済ましたら、プレートを差し込んで鍵を解除します。
万が一、自転車が盗まれたら、 赤い空間で盗まれたことがばれます。
アイデアは悪くはないですが、離れている間にプレートをなくしてしまったら、犯人と間違えられてしまうかもしれません。
愛知県名古屋市の自転車クエスト様のご協力に御礼申し上げます。
珍しい自転車鑑札の写真をお持ちの方、是非写真を送ってください。 showajitensha@hotmail.co.jp
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