日米富士フェザー号 (第2回 前部編)
I'll be back with another English post soon, until then stay trued and happy wheels..
前回、「日米富士フェザー号 第1回 紹介編」 で、
この自転車はとても珍しい高級婦人用 自転車なので、詳細は1回の投稿だけで収まり切れないと述べました。
詳細があまり多いため一つの投稿に収まりきらないので、「前部、中部、後部」に分けて投稿することにしました。
今回は「前部」を取り上げます。
高級ハンドルだということがすぐに分かります。
高級ハンドルには、取り外し可能な会社ロゴ付き真鍮製プレートが付いています。
これはロッドブレーキのバネを雨や雪から守るためです。
ハンドルのセルロイド製握り とセルロイドコーティングブレーキレバー。.
日米富士ロゴ付き 回転式ベル
当時の自転車前泥除けの先端には、風切(プレート(板)式 か フィギュア式) が付いていました。
日米富士のラインナップには 山形(富士山) の風切が付いていました。
しかし、この珍しい日米フェザーというモデルには、日米富士の山形泥除けの特徴を生かして風切が泥除けに作りこまれています。
.
塗装や七宝焼きヘッドバッヂの艶は半世紀前の物と思えないくらい綺麗。.
現代との作りが違う(前半)
現代とのつくりが違う(後半)
この角度では山形泥除けがよく分かります。
山形泥除けは 他のメーカーの高級車でも見たことがあります。
泥除けと風切が一体式になっていることに注目。
手引き金線.と浮き上がる「FUJI」
部品一個々に社名か社ロゴがあります。
泥除けステーの小さなネジの頭まで一本々刻印。
名前を付ける前提条件はまず良質であること。
泥除けステーの小さなネジにも日米富士刻印
当時の自転車、部品一個々に社名・社ロゴが付いていることは珍しくありません。
しかし、日米富士の特徴は刻印だけではなく、部品に社ロゴを作り込んでいます。
例えば、下記の写真の鍵に注目。
山形になっています。
ロッドブレーキのフォーク取り付けブラケットに注目。
山形になっています。
これ前部に限ってはありません。
中部にも後部にも社ロゴが作りこまれた部品があります。
泥除けステーとハブにも日富士の刻印。
ハブのベアリングカバーが色つき!
私は初めて見ました。
細かいところにおしゃれな点が多いのは女性の気を引くため?
後部編を取り上げる時にもでてきますが、後ろのハブの玉押しがエメラルド。
メッキWOリム(1" 1/4). にも日米富士の刻印。
この日米富士フェザー号は実に多数の特徴があります。
しかし、まだまだです。
次回の中部編をお楽しみにして下さい。
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