テージー(TG)運搬車 (後半)
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
前回の投稿( テージー運搬車(前半))では、 京都のWさんが送って下さった運搬車の全体写真を見ました。
今回はいくつか詳細を取り上げます。
おそらく、これを読んでいただいている方の中には、
「えっ、これは粗大ゴミにしか見えませんが。。。」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、間違いなく元々の宝物の状態に蘇ります!!
これは、昭和29年(1954年)以前に、名古屋の田中製作所で作られた[テージー号」自転車です。
このころの自転車は実に工芸品で、日本の職人が心を込めて謹んで「もの」を製造するピークでした。
昭和30年代中期に入ると自転車は自動車に入れ替わりました。
JIS 日本工業 標準規格は昭和24年に実施されましたが、自転車工業全体的に普及されるまで約10年も掛かりました。
この間の自転車には部品一個々にメーカーの刻印がありました。
高級なロッドブレーキハンドル。
バネが風雨にさらされないようにハウジングが鋳造されています。
そのハウジングの上に真鍮製のカバーがあり、社名とテージー号のロゴが七宝焼になっています。
ランプブラケットにもテージー号の刻印があります。
計運搬車と重運搬車に補助フォーク。.
二重トップチューブが頑丈さを物語ります。
前泥除けの先端にテージーロゴの刻印。
色が褪せていますが、先端の転写は美術的な物です。
シートチューブバッヂも旧漢字も時代を語ります。
バンドブレーキにもテージー号ロゴのバッヂがあります。
刻印はよくありますが、バッヂは珍しい方。
リア泥除けが七宝焼で出来ていて、泥除けステーの固定ネジの頭にテージー号の刻印。.
コロ付きスタンド(キラクスタンド)
反射板の固定ネジ
泥除けステー及び反射板の固定ネジの頭にテージー号の刻印
欠けてしまった反射板(ロゴ付き?)
このようなオリジナルパーツで半世紀以上前、まして自転車製造の黄金時代の最頂点で造られた自転車は蘇らせる甲斐があります。
写真を送って下さった京都在住のWさん、誠にありがとうございました。
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this is same with my grandfather cycle...... ありがとうございます。。。48。。。
投稿: majidchan | 2014年1月31日 (金) 20時14分
You are quite welcome, thank you for visiting. ありがとうございました、また来て下さい。
投稿: majidachanへ | 2014年2月 1日 (土) 11時57分