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2014年4月29日 (火)

チェーンホィール (前半)

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

 

なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車が気に入っているかの理由
は様々ですが、一つは「心を込めて凝った造り」です。
当時、工業仕様標準化は自転車工業を普及するまでに約10年(昭和28年~38年)掛かりました。
その上、自動化の遅れで、自転車作りは主に手で行なわれ、それは工芸品と言っても過言ではありませんでした。

 

今回取り上げるのは、チェーンホィールです。 

 

チェーンホィールのデザインに社名・社ロゴ・商標を造り込むのは、決して日本独特の造りではありません。
イギリスでは昔からチェーンホィールに社名・社ロゴ・商標を造りこんでいました。
有名な英国製ラージ自転車はその一つ。

 

ラージ
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当時、日本では庶民が唯一手に入る個人交通手段でした。
自転車は2ヶ月分の給料が掛かりましたが、交通や物運びに不可欠でした。
自転車を登録し、自転車税もあり、まるで自動車のような扱いでした。
現代の自動車ほど地位が高く、非常に貴重なものでした。
激しい競争の中、各メーカーは全てのパーツがメーカーオリジナルパーツの証拠として、
部品一個々に社名・社ロゴを刻印したり、鋳造したりしました。
自転車一台に、社名や社ロゴが100個以上ついていました。

 

マーク入り社名・社ロゴ① 

 

マーク入り社名・社ロゴ② 

 

マーク入り社名・社ロゴ③

 

マーク入り社名・社ロゴ④

 

マーク入り社名・社ロゴ⑤

 

当時の国産チェーンホーイルをいくつかを見てみましょう。

 

岡本自転車
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ブリジストン (BS)
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ゼブラ自転車   ゼブラケンコー
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ツノダ (TU)
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メヤム
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セキネ(CS) 
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大日本機械工業
これは実に珍しい。
「大日本」反時計回り、つまり右読みなので相当古い。.
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山口(マルワイ)
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マグネット 
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チェーンホイールに「光」という字が3箇所作り込まれていますが、分かりますか。
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次回、「チェーンホィール(後半)」では、
チェーンケースがまるでチェーンホィールの絵の額の役割のようであり、
どのようにチェーンホィールの芸術的さを引き立ていたか、
を取り上げます。

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