自転車組立①
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
昭和20年代後半~昭和30年代の自転車組立を少し見てみましょう
以前、「なぜ昭和20年代後半~30年代前半の自転車がいいのか」 で述べたように戦後に、
品質不安定で標準規格がなかったため、昭和24年に日本工業規格(JIS=Japan Industrial Standard)が実施されました。
しかし、JISは自転車工業全体的に普及されるまで10年間(昭和28年~37年)かかりました。
従って、昭和30年代後半に標準規格ができたのみならず、以前手作業だった数多くの工程が自動化されました。
だからこそ、個人的に昭和20年代後半~30年代前半が好きです。
つまり、まだ手仕事部分が多かったからです。
まず、日本は欧米自転車工場と違って、自転車組み立て及び検査が工場ではなく販売店にて行われました。
自転車製造工場は組立部品一式を販売店に輸送し、販売店にて組み立て及び検査をして顧客に完成車を渡しました。
従って、販売店は工場の組み立て・検査最終工程でした。
工場にて自転車部品一式木箱に梱包しました。
普通は一箱に自転車2台でした。
JISは完成車に対して昭和35年ごろに導入し始めました。
昭和33年から導入準備が始まりました。
JISマークが付いている自転車(完成車)を販売するためには、販売店は「組立・検査」の認可を受けなければなりませんでした。
.
販売店では、木箱を開梱して組立準備として届いた一式部品を検査しました。
昭和33年 完成車対象のJIS導入説明資料から抜粋
1. フレーム
2. 泥除け
3. ハンドル
4. セルロイド握り
5. Front rim brake
6. Rear band brake
7. クランクホイール
8. ペダル
9. チェーン
10.フリーホイール
11.Front and rear hubs
12. スポーク
13. リム
14. サドル
15. Chain tensioners
16. Cotter pins
17. 荷台
18. Stand
19. チェーンケース
20. 回転ベル
21. ネジ
22. 鍵
23. タイヤ
24. チューブ
25. Front fender flap
次回、「自転車組立②」に続く。
« Bicycle Assembly ① | トップページ | Bicycle Assembly ② »
「昭和レトロ自転車 (Vintage Bicycles)」カテゴリの記事
- Vintage Japanese Bicycle Models ⑥Unisex Cycle(2025.06.08)
- 昭和自転車(モデル類) ⑤紳士車(2025.05.25)
- Vintage Japanese Bicycle (Model Types) ⑤Gents Cycle(2025.05.11)
- 昭和自転車(モデル類) ③実用車(2025.03.23)
- Vintage Japanese Bicycle (Model Types) ④Ladies Cycle(2025.04.13)
はじめまして、こんばんは。
何気なくyoutubeで動画を見ていたら
あのアメリカンビンテージ修復の
リック・デール氏が、丸石の実用車の修復をしている動画が出てきたので
これは知らせねばと思いコメントした次第です。
丸石商会 経済車(?)
1960年頃でしょうか?
リックさん意外に実用車が似合ってますw
www.youtube.com/watch?v=cRp5tDUbpjQ
投稿: ほげほげ | 2015年3月29日 (日) 21時07分
ビデオを知らせてくれてありがとうございました。
面白かったです。
ビデオによるとレストアは$2,500(約30万円)!
驚き!
金線引きまでなかったようだけど、よくたりましたね。(チェーンホイールは丸石商標に作り込まれていいですね)。
投稿: ほげほげさんへ | 2015年3月30日 (月) 06時18分
古いオートバイを完璧にレストアしてしまうリック・デール氏でも、古い自転車の修理は大変なようですね。
以前、1930年代の簡単な造りのアメリカ製自転車の修理依頼のときにも
修理代を値切るお客に、大変な修理だから安くはできない、というようなことを言ってました(笑)(そのときの見積もりは3500ドル以上だったような…)
やはりオートバイの部品と比べると古い自転車パーツは入手が難しいのでしょうかね。
短期間の納期で完璧に仕上げるとなると、古い自転車はかなり大変だと思います。
リック・デール氏の工房は、専門知識が欲しいときや自力で修復できないときは、その道のエキスパートに助けを借りるというスタンスのようですので
もしかしたら、もしかしたら…
また実用車が持ち込まれたら
Retro Richardさんに協力依頼があったりして…
と妄想してます。
両方のファンの私としてはぜひコラボを見てみたいです。
アメリカでも日本の実用車が注目されるといいなぁと思ってます。
映画の小道具などで採用されるといいんでしょうけど。
ビデオ見ていただきありがとうございました!
投稿: ほげほげ | 2015年3月30日 (月) 18時08分
こちらこそ、有意義な情報をいただきありがとうございました。
ビデオは面白かったです。
そのようなりっぱなワークショップがあって魔法を掛けて古い自転車を甦えらせるのがいいですよね。
ワークショップが欲しいな~。
アメリカでも使い捨てや檄安くて長持ちしないものを買うより、高くても一生使えるものの方がいい人が少しだけ増えてきているようです。
古いものはシンプルで少し工具があれば直せるし必要以上にできているので、私にとっては素晴らしいです。
ありがとうございました。
投稿: ほげほげさんへ | 2015年3月31日 (火) 12時37分
昭和時代の想い出の一つとして、ロッド式ブレーキの自転車プラモデルを造るに当たり、この記事や写真を活用させて頂きました。お陰様でおぼろげな記憶が鮮明になり無事に完成しました。
作製したのは、1/6スケール郵便配達自転車
(ハンドルから下げるカバン、後ろ荷台の箱、その他を追加装備)とそれ相当サイズの旧丸型郵便ポストとのコンビネーションです。
我乍ら、Good Job
写真を掲載出来ないのが残念です。
投稿: K.Tsukahara | 2015年8月 4日 (火) 16時50分
ご連絡をありがとうございました。
是非、拝見させて下さい。
もしよければ、下記のメールアドに送って頂けませんか。
showajitensha@hotmail.co.jp
「1/6スケール郵便配達自転車
(ハンドルから下げるカバン、後ろ荷台の箱、その他を追加装備)」
プラモデルでも昭和自転車で興味が湧いてきます。
よろしくお願いします。
投稿: Tsukaharaさんへ | 2015年8月 4日 (火) 19時48分