自転車組立②
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
前回の自転車組立① で、
販売店は、工場の組み立て・検査最終工程でした、と述べました。
それは、自転車製造工場が組立部品一式を販売店に輸送し、販売店にて組み立て及び検査をして顧客に完成車を渡したからです。
品質向上及び組立作業を標準化するために、
昭和24年7月1日から日本工業規格(JIS=Japan Industrial Standard)が導入・実施されました。
しかし実際は、自転車工業全体的に普及されるまでかなりの年月がかかりました。
昭和35年まで部品対象でしたが、昭和35年にJISは完成車対象となりました。
先程述べたように、販売店は組立・検査を行なったため「分工場」と呼ばれていました。
完成車の組立技術は、その性能を左右する一番大きな要素です。
そのため工場と販売店は、工場の正式な「分工場」と認定する契約が必要でした。
つまり販売店は、自転車組立修理技術の検定合格者です。
昭和35年の完成車対象JIS導入に向かって、昭和33年からJIS導入準備が始まりました。
自転車の組立は有資格者で部品はJIS製品となりました。
自転車製造会社は、「なぜJISが必要か」や「なぜ組立・検査資格が必要か」などを説明するために冊子を用意して販売店に配りました。
繁栄のための自転車のJIS栞. (光自転車、昭和33年発行)
これとは別に「自転車組立標準」も別途配られたようですが、取りあえず販売店がJIS資格の基準に主要となる内容が先に紹介されていました。
中には自転車の組立用の工具と組立前の工具点検も載っています。.
上記の工具は大半の現代の自転車店に置いてありますが、よく見ると
珍しくて見たことのない工具もあります。
泥除け穴あけ器
玉押し回し(ハブコーン調整用プライヤー)
車輪振れ取り器
もちろん、現代の自転車店に似たようなものもありますが、決してこれほど頑丈ではないでしょう。
古い自転車のみならず当時の工具も実に頑丈でいいです。
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