戦後70周年記念 前半
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
今年、戦後70周年を迎えます。
戦争は日本自転車業界に大きな打撃を与えました。
昭和6年に日本が満州国を侵略し、昭和7年に商工省令によって日本自転車業界に生産統制が行わました。
第二次世界大戦が終わる昭和20年まで、統制経済により自転車業界は凋落の一途を辿りました。
戦争による自転車への影響は、バッヂやカタログなどにも反映されています。
このヘッドバッヂは昭和初期。
良く見ると国旗は2つあり、左に日本と右に満州国。
自転車カタログ 昭和13年 (日中戦争)
表紙に「皇軍・萬歳」
自転車カタログ 昭和14年
表紙の右下に、
「ガソリンを節約には自轉車・リアカーを御利用下さい。」
「材料品薄・統制強化・自轉車工場の軍需工場轉業などに依り、市場品薄す今が絶対の御買時かど思ひます。」
「神風号」という自転車。
当時、日本の植民地は赤く塗り潰されています。
第二次世界大戦で状況がますます厳しくなったのでした。
多くの自転車工場は軍需資材用工場に変わり、自転車は統制生産されました。
戦争が長引けば長引くほど資源がなくなり、銃後として金属の回収指示(お寺の鐘・橋の欄干・自転車・ミシン・学校の二宮金次郎像・子供の玩具まで)が回収され、軍用品に生まれ変わりました。
戦前の自転車台数は凡そ千万台でしたが、終戦後はその半分になってしまったのです。
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