物に魂が宿るか
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels!
物に魂が宿るか。
物を永く使用することによって、使用者の一部が何らかの形でその「物」に移ることがあり得るでしょうか。
「作業部屋(3)」で述べたように、よく考えると、
手工具は手作業、例えばネジを回したり、ナットを固定させたり、ネジ山を切ったりすることは一時的に体の一部になっています。
手工具は手作業、例えばネジを回したり、ナットを固定させたり、ネジ山を切ったりすることは一時的に体の一部になっています。
手工具に手加減を加え作業するからこそ、一時的に身体の延長となるのです。
何か頻繁に着たり使用したり乗ったりするもの?
体が接する頻度によって、年月が経つに連れて少しずつ体に形成されるもの。
つまり、持ち主に仕えて来て信用された物は、持ち主の一部になっているのです。
亡くなった最愛の人の冥福を祈って営む法要があります。
と同様に、壊れてもう使い物にならず別の目的に使えない最愛物の冥福を祈って営む供養があるべきでは?
欧米とは違い、日本ではこのような生き物ではないにも関わらず「道具」などの供養がありますよね。
針供養、鏡供養、挟供養などなど…。
使い慣れたお気に入りの道具は、使用する度に使用する間に、まるで身体の一部だからこそ魂が宿るのです。
単に捨てる訳にはいかないでしょう。
勿体ない主義やリパーポス(Re-purpose=別の使い道へ)など、ものを大事にすることが好きです。
小さい頃、アメリカでは、物を捨てるのは罪でした。
壊れたら、直してみたり直してもらったり、治らないなら工夫して別の用途に回すか、最後にどうにない場合は分解してナットやネッジなど再利用するために取っておくことが常識でした。
小さい頃、アメリカでは、物を捨てるのは罪でした。
壊れたら、直してみたり直してもらったり、治らないなら工夫して別の用途に回すか、最後にどうにない場合は分解してナットやネッジなど再利用するために取っておくことが常識でした。
おそらく、先祖がアメリカに移民し大恐慌をも乗り切った祖父母たちが経験してきた知恵です。
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コメント
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今回のテーマは非常に深いですね!
「物に魂が宿るか」 むずかしい事は上手く表現出来ませんが、特に古物を入手したならば先人の魂を受け継ぐのも使命だと思います 自分は自転車に出会う前は物をやたらと捨てて新しい物ばかりに移行していました 自転車に出会ってからは考えが一変しました ゴミとして捨てられてしまう物でも先人の魂が宿っているのですから自然と大事にします(この場をお借りして誓います!)
ここ数年で各自転車メーカーさんの5玉そろばんが数十個集まりました そろばんの姿を見てそっと玉をはじくんです、確実に魂が宿っています
投稿: マルカミ商會 | 2018年3月 6日 (火) 21時03分
自転車メーカーの5玉そろばんも集めっていらしゃいますか。
素晴らしい!
昔のそろばんは実に手作りで職人さんの魂が吹き込まれたものですね。
愛用された使用者の魂も。
こちらは一つしか持っていませんが、木製からこそ味が出ています。
裏面に手彫りの漢字が感無量。
(下記のリンク参照)
http://chikutakurinrin.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-ef2d.html
昔の手作り工程を観ると涙がでそうになります。
(下記参照)
https://www.youtube.com/watch?v=EKWvOKdPKo0
こんなに心を込めて謹んで手で作るって素晴らしい。
職人さんの真心に脱帽し!
投稿: マルカミ商會様へ | 2018年3月 7日 (水) 19時52分
イキナリの書き込み申し訳ございません。後れ馳せながら、昭和の実用車に興味があり検索しているうちに、こちらを拝見しました。右も左もわからない物ですが、こちらは店舗をお持ちなのでしょうか。長寿自転車商会様は閉業なされたようですね。難しいとは思いますが、程度の良い素敵な実用車を手にして、飾るのではなく普通に使いたいと思っております。どんな事でも構いませんのでアドバイスいただけますと幸いです。宜しくお願い致します。長文失礼致しました。
投稿: 佐藤 | 2018年3月 8日 (木) 08時24分
昭和自転車にご興味を持って普通にご使用できる自転車のお探しですね。
「工芸品」のような昭和自転車ならば昭和20年代後半~30前半、数が非常に少ないし、見つかったとしても程度いいのが相当高いです。
長寿自転車商会は先月に寄りました。
日によって半日の場合もあるようですが、まだお店をなさっていると思います。
是非、行ってみて下さい。
オンラインオークションかメルカリで購入し自分でレストアするか、どなたかレストアしてもらう手もあります。東京の「レストア工房 F2」で昭和自転車レストアをしています。http://nodananoda.lolipop.jp/
「工芸品」ほど拘らなくて単なる昭和レトロ自転車(昭和40年代~50年代)ならまだ程度が良くていいものがヤフーオクに出ます。
昭和レトロ自転車やロッドブレーキ自転車でご検索してみて下さい。
昭和自転車といい出会いがありますように。
投稿: 佐藤様へ | 2018年3月 8日 (木) 09時29分
早速にアドバイスをいただきありがとうございました!
長寿自転車商会さんはまだやっていらっしゃるようですね。ネットで検索したところ「閉業」となっておりました。やはりネットは安易に信じてはいけないものですね。
助かりました。
「工芸品」といわれるような物もあるようで、さらに興味が湧いてきました。こちらのサイトもこれからじっくり拝見したいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。重ね重ねありがとうございました。
投稿: 佐藤 | 2018年3月 8日 (木) 12時26分
昨日、長寿自転車商会さんへお邪魔しました。
とにかく置いてあるもの全てが興味深く、素晴らしく感じました。
常連さんとお見受けする方とお話し中だったのですが、お二人から色々とアドバイスをいただくことが出来てとても嬉しかったです。
この出会いもこちらのサイトがあってこそでした。感謝致します。ありがとうございました。
これから頑張って探していきたいと思います!
投稿: 佐藤 | 2018年3月11日 (日) 09時30分
ご報告をありがとうございました。
長寿自転車商会を訪ねて良かったという報告を頂きなにより。
面白いですよね。
こちらは何可も行ったことがありますが、店主様は知識も豊富で腕も良くて毎回欠かさずに勉強になります。それは昭和自転車のことだけではなく、昭和時代のことも人生の価値観などなど勉強になります。
佐藤様も昭和自転車といい出会いがありますように。いつか、長寿自転車商会でばったり会いましたらよろしくお願いします。
投稿: 佐藤様へ | 2018年3月11日 (日) 11時42分
ありがとうございます。こちらこそ宜しくお願い致します!
投稿: 佐藤 | 2018年3月12日 (月) 06時08分