自轉車 (子供の本 昭和17年出版)
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
子供の本「自轉車」です。
真珠湾攻撃から6ヶ月後の昭和17年5月に初出版されました。
自転車関連以外にも、戦時中は子供(少国民)も含めて国民全員一丸となって天然資源を節約しなければならないことも書かれています。
表紙 (旧読み 右から左へ)
自轉車(轉=転の旧漢字)
少国民文化教本
少国民は死語ですが、第二次大戦までは「小学生」という意味でした。
社法人圖画工作研究所編 (圖=図の旧漢字)
裏紙
定價=価の旧漢字
65銭 銭は1円未満の金額計算単位ですが、昭和28年(1953年)の「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」 によって発行されなくなりました。現在では利子や為替でしか使われていません。
平仮名で子供のお名前「おかだ たかこ」と上手に手書きされています。
昭和17年5月27日初版印刷
当時の本は左から右へに開きます。
序文
序文の一部(抜粋)
バケツが木製の桶
右ページに三輪車に乗っている子が玩具の銃を背負っています。
自転車屋
戦地の兵隊さん
戦争が長引けば長引くほど金属回収が激しくなり、自転車のみならず不要不急線(線路撤去)、お寺の鐘、校門、二宮金次郎の像、ミシン、鍋、釜などなど…あらゆるものが回収され溶かされて軍需品に生まれ変わりました。
渋谷のアイコンであるハチ公も金属供出され一度は失われましたが、昭和23年に2代目ハチ公が再建され今に至ります。
下記はの写真は、1944年10月13日に行われたハチ公の出陣式の様子です。
写真: 毎日新聞
来年は戦後75年。
2020年東京オリンピックが行われます。
この機会に世界が過去を振り返り、
二度と戦争はしない!
と世界全体が宣誓する記念の年となることを切に願います。
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