ゴールド三馬自転車 「ジャンクそれともお宝 第2回」
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
ゴールド三馬自転車連載の「ジャンクそれともお宝 第1回」で予告したように、
今回はこのコールド三馬自転車が昭和20年後半~30年前半の最高級モデルだということを裏付ける詳細を 取り上げます。
自転車の前から見てみましょう。
まず、風切(マスコット)。
風雨にさらされましたが奇跡的にまだ付いています。
風切(マスコット)は星の数ほどありますが、こんなに際立って美しいのは滅多にありません。
このカッコイイ風切の新品を御覧になって下さい(←クリック)
よく見ると微かにフォークが剣先フォークと分かります。
ハイエンドモデルの証拠の一つ。
ダイナモのバッヂ取付用穴が見えますが、残念ながらバッヂは外れてしまったようです。
車輪は黒ライン入りリムとバルブ穴の両側に三つ馬商標刻印があります。
これらもハイエンドモデルの証拠の一つ。
また、ハブにグリース注入口付き。
バッヂは七宝焼き製で実に美術品そのもの。
各々色は一つ一つ手で塗ってからオーブンで焼かれたからこそ出来上がり色が豊かで表面が艶々。
バッヂは60年以上前に作られたもの。
自転車は全体的に風雨にさらされましたが、七宝焼き製バッジはまだじゅうぶん光沢があります。
登録番号がまだ付いています。
ハンドルをよく見て下さい。
ロッドが内工式です。
これもハイエンドモデルの証拠の一つ。
残念ながら長年風雨にさらされ、握りが腐ってしまいました。
握り自体は腐ってしまいましたが、ティアドロップ形の金具が残っています。
三馬の商標が前泥除けステーバッヂに刻印されています。
バッジを固定している小さなボルトに注目して下さい。
ボルトヘッド にも商標に鋳物されています。
(写真をクリックして写真が拡大し、これらの小さなボルトヘッドの商標を確認してください。)
シートチューブに三馬エンブレム付き。
よく見るとリベットで取付られたバッヂではなく、恐らく「ろう付け」されたエンブレム。
シートチューブにまた七宝焼き製バッジ。
現代の自転車に見かけない言葉「謹製」が付いています。
「謹製」というのは昭和30年代以前の自転車に見かける言葉です。
国語辞典で調べると「心を込めて、謹んで作ること」と書いてあります。
まさに昭和30年代以前の職人さんを感じさせます。
ジャンク?
それともお宝?
皆様の判断にお任せします。
ただし、この連載が終わるまでご判断はお待ちください。
次回も引きつづき、この特級ゴールド三馬號 が、戦後の国産自転車黄金時代の昭和20年後半~30年前半 で最高級モデルということを裏付ける 残りの詳細を取り上げる予定です。
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