サス付き革製サドル(第三回)
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
今まで「サス付き革製サドル第一回」と「サス付き革製サドル第二回」 の記事で、ハンモックサドルと3本付きサドルを見て来ました。
私はオールドスクール(保守的)なので、
なるべくシンプルで作りがよいモノを選び、マスマーケティングや流行に流されないように気を付けている、
と述べました。
シンプルで本物の材質で作られているものを手入れし、より長持ちさせるのが好きです。
手入れをすれば、そのモノが恩返ししてくれると信じています。
革製サドルも手入れすれば乗り心地が良く長持ちします。
この連載では、昭和20年代後半~30年代前半、革製サドルは形よりもサスの種類が多かったです。
今回は、最も一般的なモデルを取り上げます。
それは3本バネサス付きのモデルです。
革製サドル製造会社によってモデル番号が異なっていましたが、3本バネ付きサスサドルは通常750系と呼ばれていました。
今回取り上げるサドルは、ハンモックサドル (800系)と3本バネ付きサドル (750系)の組合せモデルです。
この組み合わせモデルは通常9000系と呼ばれていました。
900系
前にコイル、後ろにバネ2本。
先端のコイル
これはハンモックサドル (800系) のデザインからです。
後ろのバネ2本。
これは3本バネ付きサドル (750系) デザインからです。
900系に主な違いは先端のコイル数と下部のベーススプリング数。
下記の比較して下さい。
900系は 800系(ハンモックサドル)と750系(3本バネ付きサドル)より部品点数が多い。
次回は、昭和20年代後半~30年代前半(1950年代)の別の革製サドルを取り上げます。
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コメント
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先日、古い自転車を手に入れました。
こちらのサイトの記事を参考に、まずはサドルを綺麗にしてみます!
ところで、当方が購入した自転車は、菊のマークに「菊光」と書いてあるようです。
どういった経歴の自転車か、よろしければご教授ください。
投稿: 池上 雄紀 | 2020年7月19日 (日) 20時31分
菊マークに「菊月」ですね
限られた手物の資料に「菊月」がありました。
名古屋での「栄興社」という会社が製造していたようです。
ご参考まで。
投稿: 池上さんへ | 2020年7月19日 (日) 21時21分
ありがとうございます。
私もネットで調べてみました。
栄興社という会社で間違いなさそうですが、バッチはやはり「菊光」と記載があります。
使用されていた海鮮市場で色々工作したと思われる形跡があります。
メールで写真も送ってみましたので、ぜひ見てみて下さい!
投稿: 池上 雄紀 | 2020年7月20日 (月) 11時23分
失礼しました。
こちらの勘違いですみませんでした。
「菊月」のではなく「菊光」ですね。
そうしますと「菊光」は一つありました。
神戸市の日々出商会に製作された自転車です。
後ほど写真添付付きのメールを送信します。
投稿: 池上さんへ | 2020年7月20日 (月) 12時27分
ありがとうございます。
由来がわかると愛着も湧きそうです。
しばらくはこちらのブログを参考に色々やってみて、将来的にはピカピカのレストアを目指します!
投稿: 池上 雄紀 | 2020年7月20日 (月) 13時49分