サス付き革製サドル(第七回)
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
今まで「サス付き革製サドル第一回」,「第二回」,「第三回」,「第四回」,「第五回」の「第六回」記事で、昭和20年代後半~30年代前半の革製サドル6種類800系、750系 、900系、500系、600系と1300系それぞれを見て来ました。
サス付き革製サドル連載の第一回は「ハンモックサドル(800系)」でした。
記事の始めに、サス付き革製サドルの手入れで使用する手工具を少し見てみます。
まず、「サドル皮ハリ器」という手工具を見てみましょう。
名称の通り、弛んでしまったハンモックサドルの革をピンっと張るために使用されます。
このような手工具の存在を知るようになるまで別な技で張りました。
昭和20年代後半~30年代前半からの手工具です。
シンプルで頑丈な手工具。
前端に足2本
足はハンモックサドル前のコイルにセットします。
ハンドルを回すと先端が伸びて行く。
本体の穴は張棒用でサドルの後ろのコイルにセットします。
三つの穴は様々なサドルサイズ(紳士用・婦人用・子供用)に対応できます。
工具をセットします。
固定ボルトを緩めてからハンドルを回して革が張って来たらボルトを締めます。
次回は、革製サドルの手入れで使用する別の手工具を取り上げます。
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コメント
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こちらよりコメント失礼致します。
最近、実用車の良さに惹かれ、
色々と勉強しています。
こちらのブログは本当に勉強になります。
一点、お聞きしたいのですが、
ハンモックサドル皮ハリ器はどのようにして入手されたのでしょうか?
当方、体重もあり、ハンモックサドルの革のたるみが気になるのですが、専門の特殊工具も無く張る事ができません。
やはり、根気よくオークション等で探して入手するしか方法はないのでしょうか?
また、お手持ちで予備用はお持ちではないでしょうか?
もし、お持ちでしたら、譲って頂く事は可能でしょうか?
大変失礼な質問で申し訳ありません。
投稿: ジミー | 2022年2月11日 (金) 02時25分
こんにちは
ハンモックサドル皮ハリ器のことですが、残念ながら予備がなくてオークションになかなか見かけません。恐らく一番手っ取り早い方法は自作のではないでしょうか。
ターンバックル(https://e-neji.at.webry.info/202104/article_20.html)の原理で行けるのではないでしょうか。
もちろん、両端の工夫が必要です。
革製サドルの両側に小さな穴をいくつ開けて麻紐を通してを引き締める方法もあります。下記参照
http://chikutakurinrin.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_b396.html
不明点がありましたらメールでどうぞ。
showajitensha@hotmail.co.jp
投稿: ジミーさんへ | 2022年2月11日 (金) 07時36分
ご返信頂きありがとうございます。
やはり自作するか、根気強くオークションに出品されるのを待つしかないようです。
小さな穴を開けて麻紐を通して引き締める方法も参考にさせて頂きます。
ターンバックルの原理、ジャッキアップの原理で両側を引っ張る事ができれば革を張る事が出来ます。
大変参考になりました。
これからも、楽しくブログを拝見させて頂きます。
投稿: ジミー | 2022年2月13日 (日) 23時13分