サス付き革製サドル(第十一回)
I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.
今まで「サス付き革製サドル第一回」,「第二回」,「第三回」,「第四回」,「第五回」,「第六回」の記事で、
昭和20年代後半~30年代前半の革製サドル6種類800系、750系 、900系、500系、600系と1300系それぞれを見て来ました。
そして、前の四つの記事(第七回),(第八回),(第九回), (第10回)で、
サス付き革製サドルの手入れ用の専用手工具、ハンモックサドル用の「皮張り器」と「バネ開き器」と「サドル(メガネ)レンチ」と「サドルナット(移し替え)スッパナー」を見て来ました。
今回は、兼用工具を見てみましょう。
下図のように手工具の上半分は「ブレーキレバーナットスパナー」、下半分は「サドルワニナットスパナー」です。
この手工具です。
Hataya Tool Co.(畑屋)
繰り返しになりますが、上半分はブレーキレバーナットに使用されます。
これについては、今後の投稿で取り上げます。
そして、今回取り上げる下半分の「サドルワニナットスパナー」です。
もう少し見てみましょう。
ワニ口のような受け部は、さまざまなナットサイズに対応するように設計されています。
フラットで薄型プロファイルを備えているため、狭いサドルバネのコイルの間に入りやすいです。
「サドル(メガネ)レンチ」 と比較すると、この「サドルワニナットスパナー」は1本で様々のサドルナット類に適合し、ナットのサイズを気にする必要はありません。
コイルの間にワニ口の歯がナットの角に接触するまで挿入させるだけです。
歯はサドルナットの角を食い込み、空回りを防ぎます。
フラットで薄型プロファイルと、スパナーのサイズとナットのサイズを合わせる手間が省けて「サドルワニナットスパナー」は、サドルナットの緩めと締め付けを大幅に容易にします。
サドルを分解したり再組み立てしたりする時、便利な手工具です。
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