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2021年4月25日 (日)

シートポスト

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

サス付き革製サドル12部の連載では、様々なサドル、サスペンション手入れ用の専用手工具及び商標を見ました。
フォローとして、サドルに欠かせない部品なのによく見落とされがちな部品を取り上げます。
それは、シートポストのこと。  

以下の写真は、1950年代の典型的な実用車シートポストです。
シンプルな構造、2本のパイプを溶接でくっつけることで、サドルを上下左右に調整できます。
これが一般的な形で横から見れば皆同じように見えますが、観点を変えるとわずかな違いが分かります。
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左: リア端が開いている
中: リア端が閉まっている
右: リア端に商標付き 
 
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クロスアップ
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商標は水谷輪業. 【セラフ号
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上記のシンプルな構造を、下記の1950年代前半のブリヂストン自転車に付いている珍しいサドルポストと比較してください。
この構造は上記のものより部品点数が倍以上。
Img_0287

ポストを貫通している長いボルトに注目。
Img_0288_20210409193301

底が分割されていてハンドルに構造が似ています。
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ボルトを締め込むと、ポストの2つの部品(上下)がシートチューブ内でそれぞれ反対方向にスライドし、シートチューブを所定の位置に固定します。
Img_0290_20210409193301

最後に、1970年代の実用車サドルポストを見てみましょう。
パイプ1本から出来ています。
パイプを曲げて強度を保つために曲がりの内側に溶接されているようです。
Img_0291

Img_0293

よく見落とされがちのシートポストですが、古い自転車の年代を調べる手口になる場合もあります。
古い方は部品数が2つ以上で頑丈で、場合によって商標の刻印もあります。

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