日本語の記事 (Postings in Japanese)

2020年6月21日 (日)

サス付き革製サドル(第二回)

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

前回「サス付き革製サドル第一回」の記事で、ハンモックサドルを見ました。
私はオールドスクール(保守的)なので、
なるべくシンプルで作りがよいモノを選び、マスマーケティングや流行に流されないように気を付けている、
と述べました。

シンプルで本物の材質で作られているものを手入れし、より長持ちさせるのが好きです。
手入れをすれば、そのモノが恩返ししてくれると信じています。
革製サドルも手入れすれば乗り心地が良く長年持ちします。

この連載では、昭和20年代後半~30年代前半、革製サドルは形よりもサスの種類が多かったです。

今回は、最も一般的なモデルを取り上げます。
それは3本バネサス付きのモデルです。
革製サドル製造会社によってモデル番号が異なっていましたが、3本バネ付きサスサドルは通常750系と呼ばれていました。

750系
Img_9322-750-series

バネは全部で3本。
Img_9278a

前にバネが一本。
Img_9278c

後ろにバネが2本。
Img_9278b

鳥瞰図
Img_9278d  

750系は最もスタンダードモデルで、子供用や婦人用を別にしてモデルの主な違いは塗装サスかメッキサスとお洒落なバネ。
下記を比較して下さい。

750A (塗装サス)
Img_9322

750B (メッキサスとお洒落なバネ)
Img_9323

品があるお洒落なばねのアップ。
Img_2381

750系は 800系の「ハンモック」サドルより部品点数が若干多い。

Img_9321

次回は、昭和20年代後半~30年代前半(1950年代)の別の革製サドルを取り上げます。

2020年5月24日 (日)

サス付き革製サドル(第一回)

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

私は実にオールドスクール(保守的)です。
なるべくシンプルで作りがよいモノを選び、マスマーケティングや流行に流されないように気を付けています。

シンプルで本物の材質で作られ、使い勝手が良く、ローメンテで長持ちするもの。
一生持つもの。
手入れをすれば、そのモノが恩返ししてくれるモノがいい。

サス付き革製サドルはその一つ。
革靴やブーツ、野球グローブなどの革製品は、使えば使うほど味が出るだけではなくピッタリ体にフィットしてきます。
革製サドルも手入れすれば乗り心地が良く長年持ちます。

昭和20年代後半~30年代前半、革製サドルは形よりもサスの種類が多かった。
今回は第一回ですが、今後もいくつかのモデルを取り上げると思います。

まず、ハンモックというモデル。
クラシックなデザイン。
革製サドル製造会社によってモデル番号が異なっていましたが、ハンモックは通常800系と呼ばれていました。

800

横顔は確かにハンモックに似ています。
Img_9280a

前コイル
Img_9280d

後ろコイル。
Img_9280b

鳥瞰図
Img_9280e

800系はいくつかの種類がありました。
主に前後コイルの径や数によって異なりました。

下記のモデル類を見比べて下さい。

800
800

880
Hammock-880

890
Img_9310

ハンモック(800系)は実にシンプルなデザイン。
パーツ数が最も少なかったモデルの一つ。
Img_9316

次回は、昭和20年代後半~30年代前半(1950年代)の別の革製サドルを取り上げます。




2020年4月26日 (日)

出前

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

「外出自粛!」
コロナウイルスを収束させるために、皆が一丸になる言葉。

緊急事態宣言で外出自粛の方が増えるにつれて、家の前を通る出前スクーターが増えてきたようです。
その昔、出前は自転車で行われていました。
特に蕎麦の出前は、サーカスの曲芸師顔まけのような乗り方でした。
当時の配達中の写真をいくつかピックアップして投稿します。
自転車は、
スチール製で、重く、ギアはなく、シンプルなロッドブレーキ。
数人前の蕎麦を片手で支え、砂利のでこぼこ道を片手運転していました。
とんでもない神業!

Pininterestoldpicture1900 
pininterest@oldpicture1900

Demaescene
あのころの 

2_20200411163301
そば うどん 朝日屋(二代目朝日屋三郎)

Photo_20200411162801
そば うどん 朝日屋(二代目朝日屋三郎)

2_20200411165801
彩の国そば日和・そば屋さん達の蕎麦ブログ

Photo_20200411165801
彩の国そば日和・そば屋さん達の蕎麦ブログ

Photo_20200411164401
岩田 松雄

Plaza
pininterest plaza.rakuten.co.jp

Photo_20200406130401
FUKUMIRAKU

Seesaa-blog-be8ee8ee8bb1464eaaa899d74ec2
SeeSaa Blog

2_20200406132201
reddit

Touyoko 
写真が語る沿線

Pininterest
pininterest

もちろん、出前だけではなく様々な品物が鉄馬で配達されました。
下記の写真は醤油配達です。
信じられない神業!
重心が高くて、砂利道を走りながら桶内に醤油がバチャバチャ。
幸い蕎麦出前と違って、両手でハンドルを持っています。 
Httpswwwcityminamiawajihyogojpsoshikijyo
Courtesy of Minami Awaji City Web Site

やはり、下記の豆腐屋さんのようにリヤカーで搬送するのが一番安定なのでは。

Tofu
ケペル先生のブログ

外出自粛!
Please stay home and stay safe!

2020年3月29日 (日)

ゴールド三馬自転車 「第7回」

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

ここまで復元できたのは実に細かい作業です。
一体どうやってHさんはこんなに複製できたのだろう? 
20190425013em1124001

この「コールド三馬自転車」の連載で優れた修復を目の当たりにしました。
ゴールド三馬自転車「ジャンクそれともお宝 第1回」
ゴールド三馬自転車「ジャンクそれともお宝 第2回」
ゴールド三馬自転車「ジャンクそれともお宝 第3回」
ゴールド三馬自転車「ジャンクそれともお宝 第4回」
ゴールド三馬自転車「ジャンクそれともお宝 第5回」
ゴールド三馬自転車「ジャンクそれともお宝 第6回」

注目すべき点は数多くありますが、その中で上位になるのは妥協せずいかにオリジナル姿を忠実に再現すること。
特に素晴らしいのがマーク(転写)類です。

一回目の山口自轉車マルワイ號では、シルクスクリーンの版の作成のみを外注して、これを用いて転写(デカール)に印刷したとのこと。
今回は全てご自身での塗装。
塗装?一体どうやって?と聞きたくなりますよね。
Hさんは、どのようにしてマーキングを再現したのか見てみましょう。

Hさんによると、最も難しいのは情報収集して参考になる資料を手に入れることです。
65年以上前に製造された自転車の写真を見つけることは困難ですが、マークまで参考になる資料を見つけることはほとんど不可能です。
しかし、Hさんの情熱は半端ではありません。
様々な昭和自転車コレクターに連絡したり、資料が豊富な自転車文化センターへ調べに行ったりして、複製できるための正確な参考資料を見つけました。

参考資料からフォトショップを使ってベジェ曲線でオリジナルに忠実な版を作ります。
001
カッティングマシンでマスキングシートを作ります。
002

まず色部分用のシートを貼ります。
003
各色を入れます。
004

金色用のシートを貼り、金色を塗ります。
005

研磨して、ウレタンクリアを塗ります。
006

上記の方法で全てのマークを再現することができました。
実に凄すぎます!!
Img_2047
Img_2048
4901_20200304124901
1501_20200304125101

Img_2064_20200304125301
Img_2065_20200304125201
Img_2078_20200304125301
Img_2075
1001_20200304125001
Img_2105
3301_20200304124901
006

2020年2月29日 (土)

ゴールド三馬自転車 「ジャンクそれともお宝 第6回」

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

ゴールド三馬自転車連載の「ジャンクそれともお宝 第5回」で予告したように、
詳細 を2回に分けて見ています。
これが詳細の後半となります。

自転車の右側です。
58_20191117045801
5801_20200204142201

「ジャンクそれともお宝 第5回」 にて自転車前半シートチューブまで見ました。
今回は、チェーンケースから少しずつ後ろへ。
チェーンケースが上下に分かれる、ツーピーススプリットケース
18

Hさんは、オリジナルパーツを再利用できるように全力を尽くして甦らせています。
チェ―ンケースがその努力を表しています。
2

チェーンケースの元の状態をよく見て下さい。
私でしたら交換せざるを得ないと思い込みますが、Hさんは違います!
言葉は不要!!
ビフォア・アフター写真が全てを物語ります!!
23
2301
22_20200213101201
2201
64_20200213101301
6401
21_20200213102401
2101
20_20200213101301

2001
19
1901

自転車の左側。
57_20191117050701
5701_20200204142201


ゴムブロックが結構擦り減っていてよく乗られた証です。
ゴムブロックは劣化して交換せざるを得なかったようですが、
同年代のゴムブロックを入手して使用しています。
コッターピン・カバーのビフォアー・アフターにも注目。
32_20200213101401
3201

チェーンケースのみならず、オリジナル小物や金具類も元の栄光に甦らせました。
31_20200213101501
3101
34_20200213101501
3401

ボットムブラケット(ハンガー)の転写が消え去ってしまいました。
「ジャンクそれともお宝 第5回」 で述べたように転写が長年の風雨に晒されてほぼ消えていました。
調べに調べた結果、写真を見つけて塗装で再現されています。
転写マークを再現して貼る手もありましたが、すべてHさんの手塗装です!
33_20200213101501
3301

錆・錆・どこを見てもサ・ビ!
しかし、Hさんのマジックで…。
28
2801
51_20191117045301
5101

オリジナル金具類も元の栄光まで甦らせました!!
30

3001

「三馬自転車」刻印付きの荷台。
24_20200213102801
2401_20200204134801

三馬自転車の刻印
54_20200213103201

5401

25_20200213103001

2501
6201

荷台に三馬のバッヂ
52_20200213103001
5201

七宝焼き製三馬商標バッヂ
バッヂは実に美術品そのもの

26

2601

三馬商標付きの反射板。
非常に見づらいですが、反射板を固定している小さなボルトに注目。
ボルトヘッド にも商標が刻印されています。
前泥除けステーバッヂを固定している小さなボルトと同じ)
27

2701

この特級ゴールド三馬號の詳細が、戦後の国産自転車黄金時代の昭和20年後半~30年前半 での最高級モデルだと裏付けています。
そして今、
Hさんマジックによって、一見ジャンクにしか見えない自転車を「宝」に甦らせたことに、全ての人が賞賛するでしょう!!

Hさんに脱帽!!!

2020年2月 1日 (土)

ゴールド三馬自転車 「ジャンクそれともお宝 第5回」

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

ゴールド三馬自転車連載の「ジャンクそれともお宝 第4回」で予告したように、
詳細 を2回に分けて見てみたいと思います。 

Hさんは、「
特級ゴールド三馬號」を元の栄光に蘇らせるために、仕事や日常生活を上手にやり繰りしながら徹底的に情報や実際の古いカタログ写真などを収集し、レストアにトータル2年かけました。

風切(マスコット)  (ビフォー・アフター)
元の栄光を出すために、泥除けを見事に再塗装し、親子金線引きを丁寧に引きました。

03_20191025093801
0301_20200112153301
50
5001_20200112154301

 剣先フォーク (ビフォー・アフター)
黒のエナメル光沢仕上げと親子金線引きに注目して下さい。
06_20191007194201
0601_20200112153401

前ブレーキ(ビフォー・アフター)
39_20200112160001
3901_20200112160001

ダイナモ (ビフォー・アフター)
バッヂは手作りで再現しました。
お見事!神業!!!!!
63_20191008193401
6301_20200112153401
Img_2051

フロントハブ (ビフォー・アフター)
フロントハブもフロントフェンダーステーもワッシャーなど全てオリジナルです。
40_20191025094001
4001
Img_2058

黒ライン入りリム (ビフォー・アフター)
太い黒い線の両側の細い金線まで再現!!
43
4301
41_20191025094101
4101

七宝焼きバッヂ (ビフォー・アフター)
転写マークを再現するために転写を使わずに全て手塗装でビックリ!
ここまでできるって、本当に神業です!!!!! 
4901
04_20191007210001
0401

リアブレーキ金具類 (ビフォー・アフター)
これもオリジナルで凄い。
ヘッドラブ転写マークも消え去っていましたが、調べに調べた結果、写真を見つけて塗装で再現できました。   
37
3701
14
1401_20200112155601
Img_2064

ハンドル・握り(ビフォー・アフター)
ハンドルはロッドが 内工式 でピカピカになりました
革製握りはH氏によって手作りで手縫い、三馬の商標が刻印まで丁寧に再現されました。
48
4801

47
4701
Img_2062
探しに探して純正な三馬刻印入りメッキベル を手に入れました。
6501_20200112155601
46
4601

フロント泥除けフラップ・バッヂ  (ビフォー・アフター)
フラップは手作りで手縫い、品がありおしゃれです!!
三馬の商標が前泥除けステーバッヂに刻印まで再現できました。
バッジを固定している小さなボルトに注目して下さい。
ボルトヘッド にも商標に鋳物されています。
(写真をクリックして写真が拡大し、これらの小さなボルトヘッドの商標を確認してください。)
17_20191007205101 
1701
Img_2067
Img_2070

トップチューブ、ダウンチューブ、シート チューブの転写マーク  (ビフォー・アフター)転写マーク類はところどころもう消え去ってましたが、調べに調べた結果、写真を見つけて塗装で再現されています。
転写マークを再現して貼る手もありましたが、すべて塗装です。
金線引きも金線スクロールもすべて塗装!
ここまで出来る方は初めてで、Hさんはすごすぎる!まさに神業!!!!!
Img_2065
オリジナル三馬自転車の保証メダル まで手に入れて付けました.
Img_2063
Img_2107
10_20191019171901
1001
11_20191019171901
1101
12_20191019171901
1201
13   
1301  

ジャンク?
それともお宝?
皆様の判断にお任せします。
ただし、この連載が終わるまでご判断はお待ちください。

次回も引きつづき、この特級ゴールド三馬號 のビフォー・アフター 詳細を取り上げる予定です。

2020年1月17日 (金)

Gold Mitsuuma ‶Junk or Jewel″ (Part 5)

次回この記事の日本語版を投稿します。

As mentioned in the previous post,  Gold Mitsuuma ‶Junk or Jewel″ (Part 4), in this installment we shall begin taking a close look at the details of this restoration project.  Mr. H spent two years on this project juggling work, family and in-depth research to find information and actual photos in order to restore the bicycle to its original glory.  

 Fender ornament  (Before/After)
Also note the fender itself which has been repainted, re-pinstriped to its original glory. 
03_20191025093801
0301_20200112153301

50
5001_20200112154301

 Chrome tipped fork (Before/After)
Also note the black enamel gloss finish and two-tone pinstripes.
06_20191007194201
0601_20200112153401

Front brake (Before/After)
39_20200112160001


3901_20200112160001

Generator (Before/After)
Badge recreated to an exact copy of an original.
63_20191008193401
6301_20200112153401

Img_2051

Front hub (Before/After)
Along with the hub itself, fender stays, bolts, washers are all original.
40_20191025094001
4001
Img_2058


Black center line rims  (Before/After)
Even the gold pinstripes which border the black center line have been reproduced.
43
4301

41_20191025094101
4101

Cloisonne enamel badges 
Check out the paint job.  Unbelievably, no transfers were used, only paint. (Before/After) 
49

4901

04_20191007210001
0401

Back brake hardware (Before/After)
Also note the head lug transfer.  Reproduced from painstaking research.   
37
3701
14
1401_20200112155601

Img_2064

Handlebars
 "Through the bar" style, found on high-end models. 
The leather grips are hand-stitched by Mr. H and imprinted with the Mitsuuma trademark.
48
4801

47
4701
Img_2062

Original bell cover complete with the Mitsuuma trademark acquired and added.
6501_20200112155601

46
4601

Front fender badge
Mitsuuma trademarks reproduced on these tiny bolt heads.
Also note the hand-stitched leather mud flap.
17_20191007205101 
1701
Img_2067

Img_2070

 Tope Tube, Down Tube, Seat tube emblems/badges  (Before/After)
Note the original transfers had either faded or worn away leaving only a vague trace behind.
Using actual archived photos, instead of recreating transfers, all the wording, pinstripes and decorative scroll work was recreated with paint.
Img_2065
Note a rare original guarantee medal was acquired and added.
Img_2063

Img_2107
10_20191019171901
1001

11_20191019171901
1101

12_20191019171901
1201

13   
1301  

Is she "Junk" or "Jewel"?   
You be the judge.
But wait, don't pass judgement just yet.

Wait until all the evidence is in. In the next installment in this series we shall continue to take a closer look at the remaining details of this bicycle restoration. 

2020年1月 4日 (土)

ゴールド三馬自転車 「ジャンクそれともお宝 第4回」

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

ゴールド三馬自転車連載の「ジャンクそれともお宝 第3回」で予告したように、
Hさんが特級ゴールド三馬號にどのくらい命を吹き込めたか見てみたいと思います。
今回は自転車全体のビフォー・アフターを見ましょう。

手に入れた時は、かなり風雨にさらされて壊れて錆だらけ でこの状態が出発点。
「百聞は一見に如かず」なので、まずはご覧ください。

右側 (ビフォー・アフター)
02_20190929112701
0201
60_20190929112801
6001_20191219111001
58_20190929112901
5801_20191219111001
59_20190929112901
5901_20191219111001

左側(ビフォー・アフター)
01_20190929112801
0101
61_20190929112801
6101
57_20190929112901
5701

このブログをよくご覧下さっている方は、山口マルワイ號をレストアしたHさんのことを覚えているでしょう。
この特級ゴールド三馬に一目惚れしたHさんが、
戦後間もなく自転車が現代の自動車として主役でどれだけ工芸品かということを、現代及び後世の方々に分かって頂くためにレストアをすることにしたとのこと。

ジャンク?
それともお宝?
皆様のご判断にお任せします。
ただし、この連載が終わるまでご判断はお待ちください。

今後の2回の投稿はレストアの詳細 を見てみたいと思います。

 

2019年12月 8日 (日)

ゴールド三馬自転車 「ジャンクそれともお宝 第3回」

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels.

ゴールド三馬自転車連載の「ジャンクそれともお宝 第2回」で予告したように、
今回はこのコールド三馬自転車が昭和20年後半~30年前半の最高級モデルだということを裏付ける詳細を引き続いて見てみます。 

自転車の右側から見ましょう。 
58_20191117045801 

第2回で自転車前半から中部のシートチューブまで見ました。
先ずチェーンケースから少しずつ後ろへ。
チェーンケースが上下に分かれる、ツーピーススプリットケース

(追記: ペダルは反射板付きなので当然オリジナルではありません。)
1_20191117045601

錆がかなり酷い。
23

チェーンケースの鳩目に「通産大臣賞受領」誇らしげに刻印。
22

錆がチェーンケースの底を完全に腐食しています。 

バッヂは2つあります。
64

1個目のバッヂ「Highest Bicycle, Trade Mark, Mitsuuma Bicycle Co., LTD.」
21

2つ目のバッヂは「"Mistuuma Bicycle G"」
20

錆はかなり酷いですが、オリジナル部品が付いて良いです。
19

左側を見て見ましょう。
57_20191117050701

前述の右側ペダルと違って左側の方はオリジナルが残っています。
ゴムブロックが結構擦り減っていてよく乗られた証です。
32

錆、錆、錆、どこ見てもサビ!
錆だらけだですが、オリジナル部品が残っていいです。
31

このような酷く錆びついたネジ類を外すのは相当な苦労。
34

右側コッターピンカバーと違って左側の方にはまだ三馬商標が残っています。
53

ボットムブラケット(ハンガー)にかすかに転写が残っています。
コッター式のボットムブラケット。
ぱっと見ると、ばらすのに最初にコッターを抜くのではないかと思いがちかもしれませんが、そうではありません。
それをしてしまったら、球椀のネジ山を潰してしまう恐れがあります。
コッターは三日月型なので先に球椀を外してからコッターを抜きます。
33

ブレーキはバンド式ではなく内拡式。
これもハイエンドモデル証拠の一つ。
28

チェィンケースに油注入キャップが付いています。
キャップを取り外すと簡単にチェーンに油を差しやすい。
これもハイエンドモデル証拠の一つ。
51_20191117045301

錆が酷いですが、一応オリジナル金具が残っていていいです。
30

「三馬自転車」刻印付きの荷台。
24a
54

荷台の後ろに三馬バッジ
25_20191117044701

三馬商標
52

泥除けステーが錆びていて元の形が崩れている程曲がってます。
しかし、よく見たらこの泥除けステーは上等な英国式泥除けステー。
これもハイエンドモデル証拠の一つ。
残念ながら泥除けステー用の七宝焼きバッヂが欠品しています。
取付用穴しか残っていません。

三馬商標バッヂ
このような七宝焼き製バッヂは実に美術品そのもの

これは、リア泥除けステー用のバッヂと別なバッヂです。
これもハイエンドモデル証拠の一つです。
26

反射板
残念ながらレンズが欠品していますが、枠は三馬刻印もあり、なかなか優雅な形をしています。
非常に見づらいですが、反射板を固定している小さなボルトに注目。
ボルトヘッド にも商標に鋳物されています。
前泥除けステーバッヂを固定している小さなボルトと同じ)
27

ジャンク?
それともお宝?
皆様の判断にお任せします。
ただし、この連載が終わるまでご判断はお待ちください。

この特級ゴールド三馬號の詳細が、戦後の国産自転車黄金時代の昭和20年後半~30年前半 での最高級モデルだと裏付けています。

次回、Hさんが特級ゴールド三馬號にどのくらい命を吹き込めたか見てみましょう。

2019年11月10日 (日)

ゴールド三馬自転車 「ジャンクそれともお宝 第2回」

I'll be back with another English post soon until then stay trued and happy wheels. 

ゴールド三馬自転車連載の「ジャンクそれともお宝 第1回」で予告したように、
今回はこのコールド三馬自転車が昭和20年後半~30年前半の最高級モデルだということを裏付ける詳細を 取り上げます。

自転車の前から見てみましょう。
まず、風切(マスコット)
風雨にさらされましたが奇跡的にまだ付いています。
風切(マスコット)は星の数ほどありますが、こんなに際立って美しいのは滅多にありません。
このカッコイイ風切の新品を御覧になって下さい(←クリック)

 03_20191025093801

50

よく見ると微かにフォークが剣先フォークと分かります。
ハイエンドモデルの証拠の一つ。
06_20191007194201

ダイナモのバッヂ取付用穴が見えますが、残念ながらバッヂは外れてしまったようです。63_20191008193401

車輪は黒ライン入りリムとバルブ穴の両側に三つ馬商標刻印があります。
これらもハイエンドモデルの証拠の一つ。
また、ハブにグリース注入口付き。
40_20191025094001

43

41_20191025094101

バッヂは七宝焼き製で実に美術品そのもの
各々色は一つ一つ手で塗ってからオーブンで焼かれたからこそ出来上がり色が豊かで表面が艶々。
バッヂは60年以上前に作られたもの。
自転車は全体的に風雨にさらされましたが、七宝焼き製バッジはまだじゅうぶん光沢があります。

49

04_20191007210001

登録番号がまだ付いています。
37

ハンドルをよく見て下さい。
ロッドが内工式です。
これもハイエンドモデルの証拠の一つ。
残念ながら長年風雨にさらされ、握りが腐ってしまいました。
48

47

握り自体は腐ってしまいましたが、ティアドロップ形の金具が残っています。
46

08

三馬の商標が前泥除けステーバッヂに刻印されています。
バッジを固定している小さなボルトに注目して下さい。
ボルトヘッド にも商標に鋳物されています。
(写真をクリックして写真が拡大し、これらの小さなボルトヘッドの商標を確認してください。)
17_20191007205101 

シートチューブに三馬エンブレム付き。
よく見るとリベットで取付られたバッヂではなく、恐らく「ろう付け」されたエンブレム。
10_20191019171901

通産大臣賞受領バッヂ
11_20191019171901

シートチューブにまた七宝焼き製バッジ
現代の自転車に見かけない言葉「謹製」が付いています。
「謹製」というのは昭和30年代以前の自転車に見かける言葉です。
国語辞典で調べると「心を込めて、謹んで作ること」と書いてあります。
まさに昭和30年代以前の職人さんを感じさせます。

「謹製」が付いている他のバッヂはこちらへ。
12_20191019171901

シートチューブの一番下のバッジ「特級製」。
13    

ジャンク?
それともお宝?
皆様の判断にお任せします。
ただし、この連載が終わるまでご判断はお待ちください。

次回も引きつづき、この特級ゴールド三馬號 が、戦後の国産自転車黄金時代の昭和20年後半~30年前半 で最高級モデルということを裏付ける 残りの詳細を取り上げる予定です。

より以前の記事一覧