工具関係 (Tool Related)

2009年6月21日 (日)

BEタイヤのバルブ穴開き工具

青いところをクリックして、以前書いた記事を参照して下さい。】

BEタイヤは「耳付きタイヤ」とも呼ばれています。

WO(Wired On)タイヤと違って、BEタイヤはチューブがタイヤに完全に包まれる ので、新品のBEタイヤの両側の耳にバルブ穴を開けなければなりません。

カッターナイフで何回も切り抜いたことがありますが、決してきれいにできていません。
確かに、耳にバルブ穴を下手に抜いても誰にも見られませんが、良心が痛みます。
実は、この作業に専用の工具があり、2種類をご紹介します。

一つ目は非常に古いバルブ穴開きパンチです。Img_8608

重くて頑丈でかなり使い込まれたようです。
Img_8609

古くても、研げばちゃんと穴を抜きます。
Img_8612

もう一つは昔、駅員さんが切符に穴を空けるために使っていた道具のようです。
駅員さんが、改札口でよくリズミカルに まるでモース信号のように・・・---・・・カチカチ鳴らしていましたよね。(懐かしい~)
Img_8598

この口ばしにタイヤを挟んで。。。
Img_8599

ハンドルを押すと穴があきます。
Img_8604

一つの目的(機能)を達成するために手段はいろいろあります。Img_8611

やっぱり、古い工具もいい味ですよね。

2009年1月18日 (日)

マグネット号の分解

無事に分解が出来ました。
ここで「無事」というのは、パーツ破損・紛失なしです。
長年、風雨にさらされ錆が酷くてネジやナットなど固まって切らざるを得ない場合もありますが、今回運良く、それはなかったです。

外面(メッキとペンキの状態)が大変ですが、「いいものは必ず甦ります」。

P1020673

Blogimg_3772

風切りはいい状態で磨けば輝いてきます。(結果は次回)Img_7260_2

ペンキのツヤはありませんが、コンパウンドで磨けばツヤが出ます。(結果は次回)
Img_7258

ハンドルは中々外れなくて、一苦労でした。
昔のハンドルは現代の自転車と違い、大半数は「ハンドル」と「ステム」が一体型でした。

Img_1716_2

マグネット号も例外なく、一体型。
Blogimg_3750

調べによると専用工具「ハンドル抜き機」があったようです。
これが欲しいが、もう製造されていません(当たり前?)。
Handlebar_puller_tool_pic

工夫に工夫を重ね、なんとかハンドルを抜きました。

長年、風雨にさらされて外面が傷むのが当たり前で、落札する前にある程度まで確認できますが、内面(回転部)が気になります。
フレームカバーには、「鋼鉄製全回転部防水式、第一位通産大臣賞受賞領」と書いてありますが、回転部(チェーン、ヘッド、ハブ、ハンガー、フリーホイール)は本当に大丈夫かどうか気になります。
Blogimg_3776

チェーンを外す時、面白い発見がありました。
それはチェーンの始端と終端を連結するマスターリンクのことでした。
通常は下記の表の「A」クリップ付きのが圧倒的に多いが、今回「C」
のボルトとナットでした。
Chain_master_links

Masterlink

P1020699

ヘッドを分解して、ボールベアリング見てみると・・・ 
Img_7343

グリースが固まって腐っていましたが、錆はありませんでした。
Img_7324

ハンガー部も分解して、50年前のグリースが固まっていましたが、さすが「第一位通産大臣賞受賞領」のマグネット号、大事な回転部には錆が一切ありませんでした。
Img_7275

Img_7284

Img_7287
昔ベアリングレティナーや現代のカセットもありませんでした。
ペアリングがバラバラ。

Img_7285Img_7283

次回、パーツのペンキ・メッキを綺麗にして磨いてどこまで甦らせられるか、お楽しみにして下さい。

 

2009年1月12日 (月)

マグネット号のレストア・スタート

古い自転車のジャンルはいろいろあります。
ダルマ自転車、戦前自転車、フラッシャー自転車、外国製自転車、などなど。
私は昭和20年代後半~30年代前半ごろの日本製自転車(軽快車、実用車、軽運搬車、重運搬車)。
20年代後半~30年代前半ごろの主な特徴を見てみましょう。

風切り・ヘッドバッジ
Photo_2

セルロイドグリップ・ロッドブレーキ
Photo

リア泥除けバッジと泥除けステーのロゴ付き6角ナット
(七宝焼きのバッジがさらにいい!)
Blog

ハンドルバッジ
(七宝焼きのバッジがさらにいい!)
Photo_3 

シートチューブバッジ
Photo_4


チェーンケースバッジ・窪み付きペダル・カッターピンカバー(ネジ使用類
残念ながら、マグネット号はゴム製ぺダルは窪みなし、左側のクランクアーム・ペダル・コッターピンカバーの3点欠品。
Blogimg_3757

私にとっては、昭和20年後半~30年代後半ころの自転車製造が黄金時代です。
このころに作られた自転車は工芸品と言っても過言ではありません。
40年代前半ごろから、ゴムグリップ、+ネジ、WOリム・タイヤのが多くなり、シートチューブバッジ・チェーンケースバッジ・ハンドルバッジがなくなり、少しずつ製造費用削減と機能性ばっかり追求したせいか、なくなりました。
★マグネット号の状態を確認するための他の写真は左「8号車 マグネット号」

分解

★心がけ1: 「Well begun, half done」

物事すべて始めが肝心で、始めにしっかり土台を作っておくと後はやりやすいので、半分出来上がったと同じことというような意味です。
備えあれば憂い無し、という日本語の諺に近い(?)

用意するもの:
デジタルカメラ、ポリ袋(S・M・L)、ペン・マーカー
Img_7380
工具
一般工具: 各サイズのマイナスドライバー、モンキー、ワイヤーブラシュ、ゴム製ハンマー、ペンチ、など。
Img_7368
特殊工具: ヘッド、BBシェルのスパナー、ハブコーンレンチ
ペダルスパナー、ピンスパナー、スポークレンチ
任意: タイヤレバー、コッターピン抜き機振れ取り機万能定規
Img_7366

★心がけ2: 「もの(パーツ)と情報が分かれてはいけません」

何かを分解して、組み立てようとしたら「どうなっていたか?」・・・構造が分からなくなって苦労したことはありませんか。
分解はそれほど構造を考えずに部品一つ々取り外せるが、組み立てそうはいきません。
古い自転車の取扱説明書はないので、自分で作らないと付けが回って来ます。
分解に入る前に現状が分からなくならないように写真をいっぱい撮っておきます。
これはレストアの「BEFORE」・「AFTER」の証拠にもなりますが、それよりも組み立てるための重要な参考になります。
大は小を兼ねるので、全体の写真いろいろな角度から撮って、部品1個外す前にアップを撮ります。
(1)外すパーツの写真を撮る
(2)ポリ袋に情報をまとめ
  ①パーツ名称
  ②取り外した位置(向きなど)
  ③数量 (場合によってサイズも)

Img_7376

ポリ袋はパーツの整理整頓だけではなく、キズ防止の役もあります。

Img_7373

パーツ袋をまとめて、アッシ(組み立て部品)別大きな袋に入れるとより整理アップ!

Img_7384

次回につづく   

2008年1月 1日 (火)

秘密兵器 コッターピン・プレス

Dsc03986現在の自転車と違って古い自転車はコッタークランクです。このコッターピンを抜くのが一苦労です。コッターピンを抜くときに真っ直ぐ抜かないと大失敗する恐れがあります。曲がったら、電動ドリルで抜き取らざるを得ません。一度このような酷い目に遭った私は「もっといい方法あるはずだ」と思って、調べた結果この秘密兵器を見つけました。Cotter_pin_press

アメリカから取り寄せて、使ってみたらすーーーっと簡単に抜けます。お勧めの道具です。
http://bikesmithdesign.com/CotterPress/index.html

Dsc04068 この工具のお陰でBBを徹底的にオーバーホールできます。




Dsc04074   オーバーホールの後

Dsc04079_2チェーンケースもクランクも甦らせた!